※本稿は2021年度に取材し、取材当時の情報を掲載しています。
「日本語教育実践研究(12)」では、e-ラーニングおよび遠隔日本語教育に関する理論から反転授業のデザインといった実践までを学びます。新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、急速に注目度が高まったことでも知られる遠隔教育について、国内外で活躍する日本語教育者の方々を講師として迎え、コロナ禍以前から現在までの具体的な取り組みを伺うことにより、1つの現場の中にいるだけでは知る機会の少ない多様な教育方法を知ることができました。さらに、担当教授から投げかけられる「教室に現れない学習者たち」、「正統的周辺参加」、「リープフロッグ」などのテーマや、他の受講生たちとの議論を踏まえながら、日本語教育の未来予測について繰り返し考えることを通して、学習者が学ぶ教室の形は1つではないということや、より柔軟に日本語教育のあり方を検討していくことの必要性に気づくことができました。