Graduate School of Japanese Applied Linguistics早稲田大学 大学院日本語教育研究科

その他

日本語教育の研究を通して得た言語への多角的な視点を強みに人々の心に届くコミュニケーションを追求
修士課程 本名 生弥さん(2019年3月修了)

※本稿は2020年度に取材し、取材当時の情報を掲載しています。
2017年上智大学文学部国文学科を卒業後、当研究科修士課程に入学。広告表現への関心から「公共空間における掲示物の日本語」を切り口に、ユニバーサルな日本語コミュニケーションの実現を目指した基礎研究に取り組む。修了後の2019年4月に総合PR会社の株式会社ベクトルに入社。PRコンサルタントを務めている。

学部時代、国文学の学びを通して日本語教師の道に関心を持ち、大学院進学を選びました。当時の私は日本語教育を教室の中だけの狭い世界のものと捉えていましたが、日研に入りその考え方は180度変わりました。教室内にとどまらず社会のあらゆる分野に還元できる研究をすることを大目標に据え、以前より抱いていた広告への関心を起点に、公共空間における掲示物の日本語に関する研究に取り組みました。
研究の過程では幾度も迷走し、回り道も重ねましが、根気強く進める中で、それまで散らばっていた点が1本の線に結び付いた瞬間がありました。試行錯誤の末に“腑に落ち切った”快感を味わったあの一瞬は、生涯忘れないでしょう。一見、語学や教育には関係のない「広告」というジャンルを入口に、最終的には日本語教育の分野だからこそ物申せる論文を執筆することができたと思います。それは、一緒に頭を抱えながらも最後まで私の興味に付き合ってくださった指導教員の先生をはじめ、周りの支えと励ましがあったからこそです。
研究をきっかけに広告業界を志望するようになり、修了後、戦略PRを中心に広告事業を展開する会社に入りました。広告の仕事は、世の中に情報を発信するコミュニケーションビジネスとして、あらゆる“言語”が軸となります。日研で培った、言語を多角的に捉える視点と柔軟な思考を強みに、人々の心に届くコミュニケーションの設計に励んでいます。

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