Graduate School of Japanese Applied Linguistics早稲田大学 大学院日本語教育研究科

その他

回り道も糧にしながら納得がいくまで妥協せず考え抜く姿勢を大切に
修士課程 田中 伊式さん(2018年9月修了)

※本稿は2018年度に取材し、取材当時の情報を掲載しています。
1980年に東京外国語大学ロシア語学科を卒業後、NHKに入局。アナウンス室などを経て、2010年よりNHK放送文化研究所主任研究員
として日本語の研究に携わる。2016年9月当研究科修士課程に入学。仕事と両立しながら修士論文に取り組み、2018年9月修了。

NHKのシンクタンクで仕事を続けながら、この2年間大学院生活を送ってきました。修士論文では、NHKのニュースサイト「NEWS WEB EASY(やさしい日本語ニュース)」を分析対象に、日本語学習者へのアンケート調査も含め、ことばの量的研究に取り組みました。研究では壁に突き当たることもありましたが、試行錯誤の末に最適解にたどりついたときの達成感は、何ものにも代えがたいと感じます。
日研の教授陣の充実ぶりは言うまでもありませんが、カリキュラムが多岐にわたり、選択の自由度が大きいこと、また、1つの講義で院生の数が10~15人程度と少ない点も魅力でした。同期や先輩と、一過性ではない人間関係を築けたことも大きく、実際にゼミの先輩たちとは今も情報交換を続けています。修了後の現在、コーパスや統計ソフトを使った日本語の分析作業に、日研での学びを役立てています。近く仕事が一段落するため、その後は、日本語教育の現場でこれまでの経験を活かしていくつもりです。
修士論文の執筆にあたり、指導教員の李在鎬教授からは最初に「点と点を結ぶ線を考えるのではなく、今は点をたくさん見つけるように」とご助言いただきました。これから研究に臨む皆さんも、テーマが決まるまでには紆余曲折があるかもしれませんが、回り道は無駄ではありません。納得のいくテーマに出会うまで考え抜くことを大切にしてください。

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