Graduate School of Japanese Applied Linguistics早稲田大学 大学院日本語教育研究科

その他

劉佳琦(日研修士4期生・博士5期生)

現職:中国上海復旦大学 専任講師

早稲田大学大学院日本語教育研究科の修士課程に入ったのは2002年秋のことでした。合格通知が届いたときは、飛び上るほどうれしかったです。それから7年間、研究科で勉強が続けられたのは、先生方、研究室の仲間、そして事務の方々のおかげだと思っています。毎週木曜延々と続く演習、自習室での熱い討論、コンピューター室で懸命にキーボードを打つ姿、22号館に詰まった青春の思い出がすべて鮮明に記憶に残っています。

大学院に入る前の自分は、ただ日本語教育に興味を持っていて、将来は日本語教育にかかわる仕事に携わりたいという思いを抱いていました。当時の考えは大変甘かったと今では思います。研究科で過ごした7年間は、日本語教育の様々な分野でもっと多くのことを考えさせてくれました。「教師の立場」、「学習者のニーズ」、「教授方法・理念」、「教育方針・制度」など考える機会を与えてくれました。でも、それは、大学卒業するまで知識を受け入れることしか知らなかった私にとってはそう容易くクリアできることではありませんでした。授業での弁論、発表、意見交換を通して、考え力が伸び、さらに自分の意見をきちんと主張できるようになったと思います。

それから、修士論文、博士論文の執筆、そして一連の研究活動を通して、何事も前向きに挫けない精神を育ててくれたように思います。学業についていけず、悔しい涙を流したこともありました。論文を仕上げて、言葉で表しきれないほどの達成感を味わったこともありました。研究が行き止まりになって、先生に向かって愚痴をこぼしたこともありました。その時の先生の返事は今でもはっきりと覚えています。「研究者は時には孤独です。その孤独に耐えられる者こそが真の研究者です」と研究者としての覚悟を教えていただきました。

今後も、一研究者としての自覚を持って、日本語教育の長い道のりで真剣に取り組んでいきたいです。

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