Graduate School of Japanese Applied Linguistics早稲田大学 大学院日本語教育研究科

その他

舘岡洋子(日研教授)『新人として感じた「日研らしさ」』

現職:早稲田大学大学院日本語教育研究科 教授

私は2007年4月1日に日研に着任した。ということは、今のメンバーの中では、もっとも新しい、つまり「新人」ということになる。今更、新人というのは図々しいとは思うが、私の着任時は設立からすでに丸6年が経過しており、「日研文化」なるものができあがっていたように思う。そこで、「新人」として新鮮に感じた「日研らしさ」について書こうと思う。

まず、一番強く感じたのは教員たちが「自分たちが創った研究科だ」と強く思っているらしいこと。そのせいかどうかわからないが、みんな全然休まない。元気なのか。真面目なのか。授業が好きなのか。また、会議と言うと形式的な儀式が多いのだが、専任教員会議ではけっこう真面目に「よい教育とはどのようなものか」を話し合ったりする。合意形成を重視しているというと格好良すぎだろうか。さらに驚くのは、「いっしょにやること」が多いことだ。オムニバス授業が多いし、最近では演習まで合同でやっている。大学院において合同で演習をする、それも考えのあう教員同士が合同でするのではなく、全員で。それは、ふつうはまず考えられないだろう。それくらい教員たちは仲がいいのか。とてもそうは思えないけれど、やはり仲がいいのかもしれない。

これらの根本にあるのは、自分たちで創った研究科だから、自分たちみんなで創り続ける、だから、変えることもできるという意識が強いのではないかということだ。そのおかげで、しょっちゅういろいろなことが変わる。サバティカルで1年も休めば「浦島太郎」状態だ。AからBに変える、しかし、問題があればBもまたCに変える。その結果、Cは結構、Aと似ていたりする。その都度、改定につきあわせられる事務の方々も大変だと思う。しかし、CがAと似ているとしてもAそのものではないとしたら、そしてそこに進化が認められるのであれば、こうしてたえず見直しをすることは、やはり日研が活力を持ち日研らしくあり続ける上で重要なことだろう。さて、新米とはいえすでに4年を経た私は何をすべきか。自分らしさを発揮しつつ、次の日研の10年に主体的に参加していきたいと思う。

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