Graduate School of Japanese Applied Linguistics早稲田大学 大学院日本語教育研究科

その他

千仙永(日研修士18期生)『日研で得た新たな視点』

現職:早稲田大学大学院日本語教育研究科修士課程学生

日研は、わたしにとって学習者から教育者への転換点であると言えます。日研の理論研究、実践研究、チューター活動は教育者としての視点をもたらしてくれました。

わたしは、高校時代から憧れてきた日本語教師になることを目指し、韓国の大学を卒業してすぐ日研に進学しました。そのため、大学時代に一か月間ぐらい教育実習生として韓国の高等学校で実習を行ったこと以外には教えたことがなく、他の同期より教師経験が少ないほうです。日研の特長として、わたしのように教師経験の不足な人にも教育経験を積み重ねる機会が多く与えられるということです。日研の理論研究や実践研究では、先生の講義を通して日本語教育について徹底に考えさせられ、様々な背景を持つ日研生と日々一緒に考え話し合うことにより、自分は体験しなかったことを間接的に体験させてくれました。そして、チューター活動では、直接日本語教育現場に出ることにより、そこで出会った学習者に教育実践を行い、教育者として成長することができました。よって、日研では教育者としてステップアップできたと思います。

そして、わたしは日研で新たな日本語学習観・教育観を持つようになりました。わたしは過去日本語学習者であったとき、教師の役割は学習者のニーズに答え、問題を解決するよう答えを示すことだと思っていました。しかし、この一年間半日研の授業および活動を通して、日本語学習観・教育観は大きく変わりました。本当に大事な教師の役割は、学習者のニーズに答える前、まず学習者にとってそのニーズがなぜ必要なのかをメタ的に捉えさせることにあるのではないかと思います。そして、学習者の質問に答えを示す前、学習者が教室の外でも自ら解決できるよう適切な方法を一緒に考えることが大事ではないかと思います。

今後、日本語教師になってからも日研で学んだ新たな視点を生かして日本語教育現場に携わりたいと思います。

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