早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター(以下、WBFという)では、企業活動を俯瞰的に捉えて経営課題を考える人材を育成し、あらゆる環境下でもビジネスを継続できる企業を増やすことを目指し、2024年度より「サプライチェーンマネジメント 中核人材育成講座」を開催しております。
当プログラムは、高度で幅広い視点に立ったサプライチェーンマネジメント(以下、SCMという)の中核を担う人材育成のプログラムです。
近年、注目を集めているSCMですが、コストダウンの手段やシステム・ソフトウェアの導入といった狭い概念で捉えられており、そのために期待したような効果がでないという事象が散見されます。多くの企業において、経営課題に対してSCM改革を推進できる人材は不足しているのが現状です。
そこで、WBFは、コンサルタントとしてこれまで多くの成功事例や失敗事例に立ち会ってきた株式会社クニエ、株式会社NTTデータと協働し、SCM課題の解決や目標の実現のために必要な知識と技能を、理論と実践の両側面から身に着けるためのカリキュラムを開発し、第1期生を迎えました。製造、商社やコンサルティングなどの業界に属する受講生が集まり、約3か月間にわたり講義、グループディスカッション、アセスメントそして企業訪問などを通じて体系的にSCMを学びました。
実際に参加された受講生からは、以下のような感想をお寄せいただきました。
※アンケート、インタビューから一部抜粋
「大学教授の先生方のアカデミック観点での講義と各先生方の産業界への熱い思いからの伝播と、コンサルティングの先生方からの実践的な講義、2輪がかみ合った非常に素晴らしいプログラムでした。」
「リモートではなく対面で講義を受講することによって、横のつながりを非常に強く作れたと思います。企業訪問では訪問先の企業様に色々とお話を伺うことができますし、事前準備を通じてグループ内でチームワークが強くなっていきました。研修が終わった後も、一緒に切磋琢磨していける仲間ができました。」
「他の企業で同じようなSCMをやられている方と交流する機会は、これまでなかなかありませんでした。研修の中で様々なベストプラクティスについて話が聞けることももちろんなのですが、悩んでいるところがけっこう似ているな、というところを共有できたことも良かったです。」
「日々の業務に追われる中でSCMに携わる人々が疲弊していく、という意見もあり、どうしたら良くしていけるのだろうかと思い、参加させてもらいました。他の受講者の皆さんも同じような悩みを抱えていて、それに対する具体的な打ち手をこの講座で学びながらチームワークを深められたことがモチベーションに繋がったかなと思っています。」
「会社の中で、ふわっと『本当はこうしたいな』とか『ここは当社の課題だな』と思っていたところを皆さんと言語化することで『私も自信を持って取り組んでいいんだな』と思う場面もたくさんあったので、良かったと思います。」
本研修は、2025年度も実施を予定しております。
詳細情報は決定し次第、WBFウェブページに掲載いたしますので、今しばらくお待ちください。
WBFは、その他年間を通じ様々なノンディグリーオープンプログラムを開催しております。詳細はこちらをご覧ください。