早稲田大学国際文学館 収蔵企画
「安西水丸展 村上春樹との仕事から」
『象工場のハッピーエンド』、『村上朝日堂』シリーズ、『ふわふわ』など、30 年にわたる村上春樹との名コンビで知られるイラストレーター安西水丸(1942-2014)。シンプルな線と色で描き出す、どこかユーモラスで温かみのあるイラストレーションや、さらりと描いたような絵と手書きの文字が豊かなイメージをもたらすエッセイなど、安西水丸作品は、いまも多くの人々から愛され続けています。
早稲田大学国際文学館では、安西氏のご遺族からの寄贈を受け、村上春樹との仕事で制作された 700 点余りの原画を収蔵。今後国際文学館の貴重な資料として、活用していきたいと考えています。
本展は、これらの中からセレクトした作品を中心に展示するもので、収蔵後初公開となる展覧会です。さらに、安西氏の幼少期の作品と、スノードーム、ブルーウィローの食器、民芸品など、氏の創作の源ともいえるコレクションも多数紹介。そのほか関連書籍の読書コーナーや、オリジナルグッズの販売も行います。また、展示室を飛び出した作品が、国際文学館内に点在し、みなさんをお迎えします。
館内をめぐりながら、安西水丸イラストレーションの魅力をぜひお楽しみください。
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展覧会について
1. 安西水丸の原画約 100 点を展示
『象工場のハッピーエンド』、『村上朝日堂』、『ランゲルハンス島の午後』、『日出る国の工場』、『夜のくもざる』、『ふわふわ』、『村上かるた』など、国際文学館で収蔵している原画の中から約 100 点を収蔵後初公開します。
2. 幼少期の作品とコレクション
子どもの頃に描いた絵に加え、スノードーム、ブルーウィローの食器、フォークアートや民芸品など、安西氏がコレクションしていた品々を展示します。安西作品のモチーフとして度々登場するコレクションたちは、氏の創作の源ともいえるでしょう。
3. 展示書籍の読書コーナーを設置
展示している書籍を手にとって読むことができるコーナーを設置します。同じタイトルの書籍でも、初版本と新刊でイラストレーションを描き変えているものも。こだわりと遊び心に満ちた作品の数々をじっくりとお楽しみください。
4. 館内に点在する作品たち
安西作品が展示室以外にも点在しています。館内をめぐって作品を探してみてください。
プロフィール
安西水丸 Mizumaru Anzai (1942-2014)
東京生まれ。イラストレーター。日本大学芸術学部美術学科造形コース卒業。電通、ADAC(ニューヨークのデザインスタジオ)、平凡社でアートディレクターを務めた後、フリーのイラストレーターに。広告、雑誌の表紙や挿絵、書籍の装画ほかで活躍のかたわら、小説、エッセイ、漫画、絵本などの自著も多く手がけ、今なお高い人気を博している。朝日広告賞、毎日広告賞、1987年日本グラフィック展年間作家優秀賞、1988 年キネマ旬報読者賞など受賞多数。
開催概要
- 会 期 : 2023年11月17日(金)-2024年4月9日(火) 開館時間 10:00-17:00
- 休館日 : 毎週水曜日ほか ※詳細は開館カレンダーでご確認ください。
- 場 所 : 早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー) 2階展示室ほか
〒169-8050 東京都新宿区西早稲田 1-6-1
- 入場料 : 無料(予約不要)
- 主 催 : 早稲田大学国際文学館
- 協 力 : 安西水丸事務所
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