The Waseda International House of Literature (The Haruki Murakami Library)早稲田大学 国際文学館(村上春樹ライブラリー)

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「村上春樹ライブラリーカフェ」近況報告#2

実際のオペレーションを念頭に

ゴールデンウィークも明けたある朝、市原健さん(教育学部3年)、石丸紗羽さん(文化構想学部4年)、林楽騏さん(政治経済学部1年)の3人は4号館のカフェに集合していた。「おはようございます!」マスク越しの笑顔が弾けている。今日は、実際のカフェで、オペレーションを想像しながら打ち合わせをする日である。その様子とは。

まずはバックヤードに入った3人。冷蔵庫や食洗機の容量を確認し、「食洗機は1回100円かかるとレクチャーされたことがあるよ。だから使った食器や調理器具は満載にしてから回したいよね」と、リーダーの市原さん。その後、スタッフのロッカールームに移り、ロッカーの数から採用スタッフ数や人件費の概算まで話が及ぶ。「ここを事務所としても使いたいな」と、事務所兼休憩スペースにする案で3人は意見交換をする。

続いて、フードやドリンクを提供するスペースを丁寧に見て回った。ショーケースには何を並べるか、レジはどこに置くのか、オーダー待ちの列はどのように作るのか。3人ともカフェでアルバイトをしていたことがあるそうだが、各々の経験談を共有することで、実現可能なオペレーションには課題がどこに、いくつあるのか、限られた時間の中で必死に洗い出していた。

3人の表情がとりわけ和らいだのはメニュー開発の話題の時。

「フードには、村上春樹さんの作品に登場する、あのお菓子は取り入れたいな」
「ファンの期待値に届くものが提供できるのかな」
「いくらぐらいの想定で考えているの?」
「そうそう、季節感はとても大事。開館が秋だから、温かい飲み物を好む人が多いよね」
「ラテアートも体得したい」
「ドリンクのトッピングに、こういうクッキーを使ったらどうか」などなど。
アイディアは尽きず、3人の会話は弾む。

およそ2時間続いた打ち合わせの終わりには、市原リーダーが持参したコーヒー豆を焙煎する「ロースター」特集の雑誌を3人でめくっていた。「カフェの目玉商品の開発のために、根強い人気を誇る都内カフェにも偵察に行ってきます」と意気揚々の学生経営者たち。次のミーティングで手応えを聞くのが楽しみだ。

新型コロナウィルス感染症に関わる影響を無視できないキャンパスライフとなってもなお、各々の心を閉じることなく果敢な挑戦を選んだ学生たちに、これからも注目してほしい。

「村上春樹ライブラリー開館記念 学生応援キャンペーン募金」へのご支援のお願い

「村上春樹ライブラリー」が2021年10月に開館されることに伴い、コロナ禍でキャンパスから遠のくことを余儀なくされた学生たちを応援するための募金を実施しております。正課を超えた学生たちの挑戦、学びを後押しするべく、皆さまのご支援をお待ちしております。

募集期間:2021年4月1日〜2021年6月30日
特  典:一定額以上のご寄付を賜りました方には「村上春樹オリジナルTシャツ」などの特典をご用意しております。

村上春樹ライブラリー開館記念 学生応援キャンペーン募金

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