公演詳細
期間
2023/09/16(土)~2023/09/19(火)
劇場
劇団木霊アトリエ
作・演出
春名高歩
出演
⾚城奈佑、阿部弘毅、酒井悠真、髙橋さくら、野村玲那、⻄岡優成、乘峯志保、本庄史奈、町⽥悠介、宮園兼⽣
料金
無料(フリーカンパ制)
予約
タイムテーブル
2023年09月 | ||
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16日(土) | 19:00 | |
17日(日) | 19:00 | |
18日(月) | 19:00 | |
19日(火) | 19:00 |
スタッフ
- 新人担当:⽊下みのり、きよすけ、園部綾⾹、猫
- 演出補佐:翠、うりのつる、和沙、須⾙⽂⾳、栖⽥ひまり、琇、橘美海、傍⾒秋、花城凛、ぴ、まさはる、猫、麗乃
- 演出助手:飯島颯太、鈴⽊萌花、林怜奈、平野花歩
- 振付:橘美海
- 舞台監督:橘美海
- 舞台監督補佐:うりのつる、佐野史奈、髙島弘⾏、佐藤花、鈴⽊萌花
- 舞台美術:⼩林創、薄⽥千夏
- 舞台美術補佐:⽯川⽇菜⼦、星りこ、まさはる、飯島颯太、桑原杏弥、林怜奈
- 照明:麗乃
- 照明操作:傍⾒秋
- 照明補佐:翠、⽯川⽇菜⼦、⾂、和沙、須⾙⽂⾳、⽴⼭亜佑、桑原杏弥、鈴⽊萌花
- 音響:琇、猫
- ⾳楽:ホシダマサオミ
- ⾳響操作:まさはる
- 音響補佐:近藤侑⽻、花城凛、ホシダマサオミ、らノ、飯島颯太、⾙⽥楓花、平野花歩
- 衣装:栖⽥ひまり
- ⾐装プラン協⼒:トラツグミ
- 衣装補佐:⼤⽯⽔⽉、⼯藤英翔、佐野史奈、ダニエル、⽥部井晃⼤、平野花歩
- 制作:樹⽥ひなた
- 制作補佐:阿部綾、遠藤⼤希、⽊下みのり、きよすけ、飯島颯太、⾙⽥楓花、北澤栞、佐藤花、田部井晃⼤
- 宣伝美術:和沙、園部綾⾹
- 宣伝美術補佐:⼯藤英翔、佐野史奈、髙島弘⾏、トラツグミ、北澤栞 佐藤花、林怜奈
- Web:⼯藤英翔
- Web補佐:北澤栞、⽥部井晃⼤
- 書道:晴舟
- 庭師:傍⾒秋、麗乃
- 撮影:阿部綾、和沙
稽古場レポート
劇団木霊(以下木霊)2023年新人公演『渇き、華』の稽古場を訪れた。

アトリエの外でセリフの練習をする新人たち
今年の木霊のテーマは三つ。一つ目は場面を想像する力をつける、二つ目はその想像を自分で放出できる力をつける、三つめは役者としてちゃんとした人になるということで、これから役者として多くの人と活動していくうえで大切なことを身に着けてほしい、という思いから育成をしているとのことである。

舞台の説明をする春名さん
稽古場を訪問して特に印象的だったのは、「準備はいいですか」という新人担当への問いかけに対し、新人全員の「はい」という返事の声がぴたりと揃っていたこと。これまで見てきた稽古場の中ではあまりない光景だったため、木霊らしい息の合った動きはこの習慣から生まれていると納得することができた。

稽古をする新人たち
ただはじめはなかなか声を揃えることができず、やはり苦戦したそうだ。同期の間で話し合いを重ね、旧人(先輩)からアドバイスをもらいながら何度も繰り返すことで、最終的にぴったりとみんなの声が揃うようになったという。
木霊のこの息を合わせることへのこだわりは、『渇き、華』の中にも表れているようで、それが際立つシーンがあるとのこと。新人たちからも、これまで共に戦い抜いてきた戦友のような同期と演じるこのシーンに、注目してほしいそうである。
基礎稽古を担当していた山口さんはこの公演を単なる新人公演ではなく、今の木霊の全力が詰まったクオリティの高い公演にしたいとのこと。「無理難題を押し付けてきたし、答えてきてくれた頭いい子たちばかりなので、新人公演というか、一個の公演として超おもろいやんといわれるような、それくらい時間もかけて木霊全員で取り組んできた」と熱く語る。
そして今回の舞台の作・演出を手掛ける春名さんは、「村という設定にうまく合致して、新人それぞれの個性がたっている所をみてほしい」と言う。それはキャラクターになりきるということではなく、新人たち一人ひとりのこれまでの経験からなる個性を活かし、表現するということ。これは、その人にしかできないといわれる役者になって欲しいという思いからであり、それこそが木霊らしさなのだという。
取材や稽古場見学を通して、育成担当だけでなく新人からも、木霊に対する強い愛情と木霊の役者としてのプライドを強く感じた。
“他の新人公演には負けない”という、劇団木霊2023年新人公演『渇き、華』。
ひとりでも多くの人に、「劇団木霊」の全力を、存分に味わってもらいたい。
(文:冨田千代)