Waseda Shogekijo Drama-kan Theater早稲田小劇場
どらま館

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特集:2021演劇サークル新人公演インタビューVol.1

2021年9月12日(日)から9月25日(土)にかけて、恒例の演劇サークル新人公演が続けて開催されます。
先日公開した「2021演劇サークル新人公演まとめ」記事に続き、今回から二回に分けて、どらま館スタッフによるインタビュー記事をアップします。

第一回は、劇団くるめるシアター劇団森にお話を伺いました!

1.劇団くるめるシアター第83回本公演『嘆雨譚』

劇団くるめるシアター(以下、くるめる)は1984年に旗揚げされ、今回の『嘆雨譚』は83回目の本公演となる。今回はゲネプロの後に時間を頂き、主宰・脚本・演出を務める皐月さんにお話を伺った。

元々人前に立って表現することが好きでダンスなどを経験してきた皐月さんは、アニメや声優への関心を発端に高校二年生で演劇部に入部。そこで出会った先輩や同期との関わりから、昨年2020年に早稲田演劇に身を投じた。

昨年のくるめるはコロナ禍で新歓活動が秋にずれ込み、そんな新歓を経て入団した同期の人数は少なかった。さらに、新人公演以降に予定されていた公演も緊急事態宣言などを受けて次々と中止に。公演が出来ないことにより、関わりが減るとともに活動の引継ぎも出来ず、気持ちも技術も不安ばかりという状況の中、新人を迎えることになった。

脚本・演出 皐月さん

そうした危機感の中で皐月さんが最優先したのは、〈新人のため〉という発想。脚本の内容や稽古の進め方などあらゆる要素を、日々急変し続ける世情の中でも絶対に新人の舞台を中止にさせないようにデザインしていった。また2019年以前の活動経験がある先輩に貪欲に声をかけ、スタッフワークの詳細などを皐月さん自身と新人たちが共にしっかりと学べるようにオファーを組んでいった。こうして出来上がった座組・スタッフによる小屋入りの雰囲気は、劇団みんなで公演を作り上げるあの何にも代えがたい楽しさを純粋に感じられるものになっていた。

『嘆雨譚』が初の脚本となる皐月さん。執筆段階よりもむしろ稽古での新人や演出助手との対話の中で、思考や周りを取り巻く状況が脚本に反映されていることに気が付き、作品になっていったという。

やはり『嘆雨譚』はみんなで作ることの強さと歓びが溢れている作品であるし、それがくるめるシアターが持つ一番の魅力なのだと、取材を通して強く感じた。

(どらま館制作部 中西空立)

公開

9/12(日)20:00~

予約

https://ticket.corich.jp/apply/114036/

公演詳細

劇団くるめるシアター公式 Twitter

 

2.劇団森2021年度新人公演『少しだけ遠くに』

劇団森の新人公演「少しだけ遠くに」は、3人が共同で作・演出する群像劇。稽古後の時間をお取り頂いて、作・演出の勝田さん、小川さん、今井さんにお話を伺った。

小川さんは、中学卒業後に、文楽の太夫を目指して1年間修行するも、自身が好きなのは演劇一般であると気づき、高校の演劇科に進学。高校では、近松門左衛門の人形浄瑠璃の手法を現代演劇に応用するような作品を制作していた。現在は筑波大学に通っている。

脚本・演出 中央左)小川竜駆さん

今井さんは、早稲田大学の附属高校出身で、高校の時に合作を書いていたが、今回のような形での作劇は初めて。好きな演劇は、最低限の舞台美術で、コロスなどを活用した演劇が好き。好きな演出家は畑澤聖悟さん。

脚本・演出 今井茉莉江さん

勝田さんは、演劇をするのは中学生以来。中学時代、アガサクリスティなどのミステリーに影響を受ける。もともと作家志望だったが、シェイクスピアやアンデルセンがもともと俳優をやっていたことを思い、表現者として俳優という表現の形を経験しておきたいと思い、劇団森に入部した。

脚本・演出 勝田光哉さん

劇団森の特徴は、他の演劇サークルにあるような「新人訓練」が無いということ。だからこそ、新人たちが自由な形で、表現の仕方を模索することができる。ユニークな経歴を持つ3人が作・演出をしているのも、劇団森の自由な雰囲気ならではかもしれない。

今回の作品は、それぞれの執筆パートが分かれており、異なった経歴を持つ3人それぞれの持ち味が、いかに発揮されているのかも、作品を楽しむ一つのポイントになるだろう。

(どらま館制作部 鈴木南音)

公開

9/25(土)21:00~

予約

https://ticket.corich.jp/apply/114071/

公演詳細

劇団森新人公演『少しだけ遠くに』公演情報

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