Waseda Shogekijo Drama-kan Theater早稲田小劇場
どらま館

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【劇場企画】手探りの準備 2024

企画概要

劇場企画『手探りの準備』は、「劇場で公演をする」の手前の、創作のきっかけと、そこからのリサーチ活動を支援するプログラムです。

このプログラムは、〈準備室〉と〈手探り=企画〉の大きく二つの軸に分かれます。
〈準備室〉は、ごく簡単に言えば、月に一回参加メンバーで集まり、お互いの進捗報告をしています。各自の現状(「何もしていない」と感じていることも含めて)とそれに対する印象を共有し、その状況を踏まえた一ヶ月後までの宿題をグループで予想します。
〈手探り=企画〉は、いわゆる各自のリサーチ活動です。リサーチでは、読書会や勉強会をしたり、散歩して気になったものを写真に撮ったり、誰かとおしゃべりしたりしています。こちらはプログラム上の規定はほぼ無く、参加メンバーそれぞれの形で、それぞれのペースで動いていきます。

この劇場企画自体、手探りで進めながら二年目に入りました。まだまだ手探り状態です。
それぞれの手探りはよく分からなかったり、地味だったり、何もしていないように見えることさえあります。しかし、よくよく観察するとものすごく大胆なジャンプをしていたり、派手にズッコけていたりするはずです。
準備室は、そのたくさんの失敗や発見を引き受けて次なる手探りへ向かう練習です。他人の失敗に付き合えるようになると、自分の失敗にもワクワクするようになります。成果だけではなく、そして「プロセス」と名前の付いた新種の成果だけでもなく、それぞれのトライアルに立ち会うことについて、ジタバタしながら考えていこうと思います。

企画 浜田誠太郎(どらま館制作部)

参加メンバー(五十音順)

上牧晏奈(うえまき あんな)

1996年生まれ、北海道育ち。脚本家。早稲田大学文学部卒業。もちもちという演劇などをやるチームの脚本・演出担当。切実に、それでもゆかいに、人やものを描く。療育の保育士になったことがきっかけで、「発達の個別性」「発達の個別性についての社会の認識・制度」「福祉職の労働環境」「子どもの表現活動」に関心を持つようになる。好きなものは、タイ料理とミルクティーとスナック菓子と低反発まくら。よく寝る。

内田倭史(うちだ まさふみ)

1996年生。大分県出身。俳優・脚本・演出。王子小劇場職員。2016年に劇団スポーツを旗揚げ。“わかっちゃいるけどやめられない“をテーマに創作を行う。俳優としての主な出演作は『福島三部作・第一部 1961年:夜に昇る太陽』や映画『ビューティフルドリーマー』など。最近は「葛藤クラブ」という、葛藤で遊ぶ集まりを開いている。

荻原永璃(おぎはら えいり)

1989年生まれ千葉県出身、琉系二世。演出、劇作。会社員。より良く生きるための演劇を標榜し2012年よりアムリタを旗揚げ。2014年、利賀演劇人コンクール奨励賞受賞。近作に、奈良・町家の演劇祭はならぁと参加「ふたたび、(奈良・喜楽座)」、松井文の楽曲からつくる「他人によせて(東京・荒川河川敷)」、「虚構の恋愛論2018(東京・BUoY)」。

亀川ふみか(かめがわ ふみか)

東京都在住。企画、役者、店番。たまに書き、踊る。関心の軸は言葉とこころ。大学では社会学・日本語文法・国語教育を学び、ライフストーリーと日記執筆を研究していた。人が生き延びるための工夫として、社会の毒をワクチン化する手段を探っている。近作に『あく魔憑き』作・演出、「25歳のボーリング調査」企画など。週末は野外劇を観に全国へ赴き、いつかの市街劇を夢見ている。

笹倉良太(ささくら りょうた)

2000年生まれ。京都府出身。早稲田大学文化構想学部卒業。脚本・演出・俳優。2023年にサークルの同期と演劇ユニット「ワヲン」を旗揚げ。「ヒーローになりたくてもなれなかった、それでもなりたいと願う人の小さな、しかし確かな祈り」をテーマに作品作りを行なっている。

中島梓織(なかじま しおり)

1997年8月22日生まれ。茨城県出身。早稲田大学文化構想学部卒業。劇作家・演出家・俳優・ワークショップファシリテーター。いいへんじ主宰。個人的な感覚や感情を問いの出発点とし言語化にこだわり続ける劇作と、くよくよ考えすぎてしまう人々の可笑しさと愛らしさを引き出す演出が特徴。創作過程における対話に重きを置いて活動している。代表作に、『夏眠/過眠』(第7回せんだい短編戯曲賞最終候補)、『薬をもらいにいく薬』(第67回岸田國士戯曲賞最終候補)などがある。

野花紅葉(のはな もみじ)

1997年10月20日生まれ。東京都出身。個人演劇ユニット「モミジノハナ」主宰。16歳で劇作を始める。モミジノハナの全ての作品で脚本・演出を務め、自身も出演するほか、小説やオンラインエッセイの執筆、『ごっこ倶楽部』『東京彼女』での映像作品の脚本、他劇団への客演など、活動は多岐に渡る。

浜田誠太郎(はまだ せいたろう)

1996年生。俳優、演劇研究。休み代表。早稲田大学大学院文学研究科表象・メディア論コース博士後期課程。研究の関心は20世紀ロシアの演劇実践とその思想史的背景。どらま館制作部にて読書会やワークショップなどを企画・運営。基本的に都内をボロボロの自転車で移動している。

マツモトタクロウ

1998年岡山県生まれ。CM・MV・映画等、映像作品の制作に携わる傍ら、2022年にクリエィティブチーム「劇団ヅッカ(DUKKHA)」を旗揚げ。以降、演劇作品をはじめとし、音楽作品や雑誌の制作、クラブイベントのオーガナイズなど、ジャンルレスに活動する。現在は自身初の長編映画を鋭意制作中。

宮崎晋太朗(みやざき しんたろう)

1984年生まれ、神奈川県出身。俳優、企画、制作。早稲田大学第一文学部演劇映像専修卒業。主に俳優として活動し、遊園地再生事業団、木ノ下歌舞伎、鰰、悪魔のしるし、モメラス、ニカサン等に出演。2014年以降は、公演制作やイベント企画運営などの経験を重ね、2018年~2023年まで早稲田小劇場どらま館の劇場制作として従事した。現在は、地域福祉の勉強をしながら次の活動場所を探している。

谷田部美咲(やたべ みさき)

1992年生まれ、東京都出身。俳優。早稲田大学文化構想学部在学中に俳優活動を始め、卒業後に大阪府の高等学校で演劇の専任教諭を務める。演劇・ダンスを使用し、身体を基盤とした表現教育を実施。2020年、俳優としての活動を再開。歩行など日常の動作から滲み出る個性や、個性を持った身体が交わり合うことで偶発的に生まれる物語性に興味を持つ。映画美学校アクターズコース10期修了。持続可能な演劇活動を模索するために、俳優同士がゆるやかに連帯できる場「ソソエルテ」運営中。

山本健介(やまもと けんすけ)

1983年生まれ、埼玉県出身。脚本家。早稲田大学第二文学部卒業。2007年にThe end of companyジエン社を旗揚げ。以降ジエン社の全作品の脚本と演出を務める。2016年、「30光年先のガールズエンド」が岸田國士戯曲賞最終選考にノミネート。2015年『30光年先のガールズエンド』にて第60回岸田國士戯曲賞最終候補にノミネート。現在は映画脚本など中心に活動中。

 

吉田恭大(よしだ やすひろ)

1989年鳥取生まれ。歌人・舞台制作者。早稲田大学文学部演劇映像コースを卒業後、北千住BUoY、吉祥寺シアター他、いくつかの劇場で企画運営に携わる。2023年10月より早稲田小劇場どらま館の劇場制作。歌集に『光と私語』(いぬのせなか座)。

アーカイヴ・ページ

参加メンバーによる企画や準備室のアーカイヴは、「手探りの準備」公式noteに順次掲載されます。

 

 

メンバー公開企画一覧

 

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