企画概要
演劇博物館の運営するJapan Digital Theatre Archivesに収蔵された作品をどらま館で上映する企画「Japan Digital Theatre Archives 学内上映会」。この上映会では、演劇が持つポテンシャルを日常演劇作品に触れる機会のない学生に届けることを第一の目的としている。演劇は一部の愛好者の為にあるのではなく、あらゆる違いを持つ人の集まりに向けて発信され、それぞれの仕方で受け取り、楽しむことのできる芸術である。エンターテインメントであることと批評性を持つこととは同時に成立することを、優れた作品を鑑賞することで身をもって体験してもらいたい。
2024年3月に開催した第3回では、演出家・美術家の松本雄吉氏と「維新派」の後期作品を取り上げた。権利所有団体であるカンカラ社の協力をいただき、学外を含めた一般の上映会として開催し、往年のファンも含め多くの方にご来場いただいた。今年度初となる第4回では、学生にも根強い人気のある「ままごと」の2作品を取り上げる。
JDTA学内上映会vol.4 ままごと『わが星』/『あゆみ』
ままごと「わが星」(2015)

撮影:濱田英明
人が生まれてから死ぬまでの約100年、星が誕生してから消滅するまでの約100億年。時報を合図に、団地で暮らす一家と星の一生を重ね描いた、柴幸男の代表作。
2009年の初演で第54回岸田國士戯曲賞を受賞し、2011年の再演では全国6都市ツアーを敢行。
2015年には東京と小豆島の2都市で再々演を行った。
ゼロ年代演劇のマスターピースにしてクラシック。収録時間:1時間34分|収録日:2015/5/23|会場:三鷹市芸術文化センターほか|演出・振付:柴幸男(以上、JDTAより)
日程:
4/5:11:00 -12:40
4/6:19:00 -20:40
ままごと「あゆみ」(2011)

撮影:青木司
2008年の初演以降、全国各地で上演され続けている柴幸男の代表作でありマスターピース。《歩く》ことから浮かび上がる一人の女性の「はじめの一歩」から「さいごの一歩」までを、数人の俳優が入れ代わりながら歩き続け演じていく。
本映像は、2011年に上演された横浜赤レンガ倉庫での公演を収録。
収録時間:1時間19分|収録日:2011/12/8|会場:森下スタジオ Cスタジオほか|演出・振付:柴幸男(以上、JDTAより)
日程:
4/5:19:00 -20:25
4/6:11:00 -12:25
会場
早稲田小劇場どらま館 劇場(2F)
料金無料・事前予約制
企画制作・主催
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館、早稲田小劇場どらま館