劇場企画『手探りの準備』について
劇場企画『手探りの準備』は、劇場で公演を実施する手前の、創作の手を動かしはじめるきっかけの部分を支援するプログラムです。ただそれは「劇場から参加者にアドバイスをする」ということでは決してなく「お互いの手探りに立ち会う(その練習をする)」場を想定しています。
プログラムは大きく二つに分かれています。
参加メンバーがそれぞれ手を動かしてみる〈企画〉と、メンバーで集まってその進捗報告や次なる作戦の意見交換をする〈準備室〉です。各メンバーの〈企画〉は基本的には公開で実施する予定です。情報は随時HPやSNSなどで告知していきます。〈準備室〉は月一回ミーティングしています。メンバー以外の参加は基本的にできませんが、テキストによる記録や振り返りイベントなどで内容を公開できればと思います。
ソソエルテお試し企画①「俳優の俳優による演技メンテナンス」
企画について
こんにちは、俳優の谷田部美咲です。
どらま館の劇場企画『手探りの準備』という、「企画を考える」企画に参加しています。
「今、自分が一番したいことってなんだろう?」
『手探りの準備』が始まった6月から、いろいろと遠回りしましたが、たどり着いた結論が「演劇を、できるだけ長く続けていきたい」というド・シンプルなものでした。
現在、私は、劇団やユニットに参加せずに俳優として活動しています。
それはそれで気が楽ですし、挑戦しがいがあるのですが、「演劇を長く続けていく」と考えた時には、ちょっと自分1人だけでは心もとない…。
そのため、俳優同士がゆるやかに連帯し、「自身の活動はどうやったら維持・向上できるのか」を模索できる場所を作りたいと思いました。ただし、各自の活動方針によって求める答えは千差万別。だからこそ、そんなときに「ちょっと付き合ってくれない〜?」と気軽に声をかける人たちが集うコミュニティになればいいなと思っております。
そしてそのコミュニティにつけた名前が「ソソエルテ」です。
とりあえずはお試しで企画を動かしてみよう!ということで、
ソソエルテお試し企画の第一回目は、演技メンテナンスを実施する予定です。
第二回目以降の企画も詳細が決まり次第、更新していきます。
企画概要
メニューその1:演技メンテナンス
身体を動かす即興のワークを通して、自分自身が捉えた感覚を言語化する。
その過程で、下記の項目を観察していきます。
①自分の身体
②他者の身体
③他者との交流のなかで変化する/しない自分の身体
物語を展開していく即興演劇のワークではなく、歩く・走る・止まるなどのシンプルな動きの組み合わせのなかで即興的に生まれる身体表現の面白さ(または退屈さ)を探っていきます。
※ボリュームは異なりますが、過去にどらま館で実施したWS『俳優のための演技ラボ ーなにもしないを面白がるー』もご参考にしてください。
メニューその2:聞いてよ!ソソエルテお悩み相談室
事前アンケートで募集したお悩みを、ご紹介。
解決策を考えるというよりは、お悩みを共有するおしゃべりタイム。
【注意事項】
ペアのストレッチワークなど、参加者同士の身体的接触もワークも予定しています。気になる点や伝えておきたい点がございましたら、お気軽に申し込みフォームにご記載ください。
日時
2023年11月12日(日)14:00〜17:00
※遅刻・早退なしのご参加をおすすめしております。
会場
大隈ガーデンホール 25号館1階
※大隈ガーデンハウス(25号館2階)と同じ建物です。
対象
俳優として活動する方、またはしていきたい方。(経験は問いません)
定員
10人程度(先着順)
参加費
無料
予約方法
ご予約はこちら
※ご予約を締切ました。(10/18)
予定人数に達したため第一回目のご予約を締め切りました。
第二回目以降のお試し企画は詳細が決まり次第、お知らせいたします。
企画者プロフィール
谷田部美咲(やたべ みさき)
早稲田大学文化構想学部出身。在学中、俳優活動を始める。 卒業後、大阪府の高等学校で演劇の専任教諭を務める。演劇・ダンスを使用し、 身体を基盤とした表現教育を実施。また、多数のアーティストを招聘し公演を行う。 2020 年 3 月退職し、俳優としての活動を再開。役を演じつつその人がその人らしくいられる(と見える)瞬間を生み出すことをテーマに、演劇的手法を用いた場づくりに取り組んでいる。