Waseda Shogekijo Drama-kan Theater早稲田小劇場
どらま館

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3/20-3/23【どらま館企画】『俳優のための演技ラボ ーなにもしないを面白がるー』

ワークショップ講師からのコメント

「自家発電をしない」

これが、本ワークショップのテーマであり、俳優として活動する際の私のテーマでもあります。

「なんか面白いことやって!」そんな乱暴な要求に、ゾッとした経験はありませんか?そして、すぐに対応できなかった自分自身を責めたり、俳優の魅力がないのではと落ち込んだりしたことはありませんか。

もちろん、そのような反射神経や対応力が求められる現場もありますが、はたして魅力的だと思えるパフォーマンスのすべてが、俳優の能動的な演技によるものなのでしょうか。

とある演劇教育の現場で、高校生の実技課題を見学した時の出来事です。

舞台袖から歩いて登場し、自分の名前を名乗り、退場するだけの課題。生徒たちは、観客に余計な情報を与えないようなシンプルな体使いを求められていました。そんなたった30秒ほどのパフォーマンスが、息を呑むほど面白かった。一見すると同じように見える動作でも、歩行の速度、体の傾き、目線の動きや声の飛び方がひとりひとり微妙に異なり、その違いからそれぞれの人間性までもが伝わってきたのです。

頭で生み出す演技から解き放たれた身体は、非常に雄弁で、とてつもなく魅力的でした。

能動的に演技をしなくても、身体からはとてつもない量の情報が発せられている。それがとても面白い。…ということは、「面白さを自家発電しなくとも、私たちの身体は、その存在そのものが既に十分面白い」という仮説を立てることができるのではないでしょうか。

前置きが長くなりましたが、この仮説を検証すべく、「自家発電をしない」をテーマに本ワークショップを実施いたします。

専門知識や演技経験は必要ありません。ワークを通して、私たちがすでに持っている「身体の面白さ」について発見したり、発見されたり、そもそも面白い演技ってなんだろう、な〜んて壮大なことを、あれやこれや話していけたら嬉しいです。

ぜひとも、肩の力を抜いて、ふらっと参加してみてください。

谷田部美咲

実施概要

「面白さを自家発電しなくとも、私たちの身体そのものが既に十分面白い」という仮説を、参加者のみなさんと検証していく。

・検証に向けてのメニュー

 ①自分の身体を知る。

 ②他者の身体を知る。

 ③他者との交流のなかで変化する/しない自分の身体を知る。

 ④「面白い」演技について考える。

 これらのメニューを4日間かけて、段階的かつ横断的に進めながら、参加者のみなさんとの意見交換の時間を大切にしていきます。

 ※ペアのストレッチワークなど、参加者同士の身体的接触もワークも予定しています。

 配慮が必要な場合や、希望、その他伝えたいことがある場合は、お申し込みの際にお気軽にご相談ください。

日時

3月20日(月)10:00-12:00

3月21日(火)10:00-12:00

3月22日(水)10:00-12:00

3月23日(木)10:00-12:00

※原則、通し受講。見学は1日から受付します。

会場

早稲田大学学生会館 演劇公演練習室 B202

対象

役者志望の早大生、早大公認サークル所属の他大学生、および、今後早大公認サークルに入会を予定している新入生、在学生(他大含む)

定員

10名程度(先着順)

予約

https://www.quartet-online.net/ticket/ytbws

*原則、参加は通し受講になります。
 参加希望の方は、予約フォームの「3月20日00:00 全4日間参加の方」を選んでご予約をお願いいたします。
 見学は、1日から受付いたします。ご希望の日にちを選んで申込ください。
*ご不明点等ございましたら→[email protected] (担当:宮崎)まで

講師プロフィール

谷田部美咲プロフィール写真

谷田部美咲(やたべみさき)

東京都出身。早稲田大学文化構想学部出身。在学中、俳優活動を始める。 卒業後、大阪府の高等学校で演劇の専任教諭を務める。演劇・ダンスを使用し、 身体を基盤とした表現教育を実施。また、多数のアーティストを招聘し公演を行う。 2020 年 3 月退職し、俳優としての活動を再開。役を演じつつその人がその人らしくいられる(と見える)瞬間を生み出すことをテーマに、演劇的手法を用いた場づくりに取り組んでいる。

Dates
  • 0320

    MON
    2023

    0323

    THU
    2023

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