早稲田で
もっともつよい俳優を
探しています。
ジエン社という劇団を主宰している山本健介です。早稲田の演劇サークル(劇団森)出身でもあり、最近は映像の脚本などを書いたりなどしています。
このたび、早稲田大学と美濃加茂市の交流企画にて、急に脚本と演出をする事になりました。 演目は一人芝居の脚本なのですが、これを複数名……3人か4人でやろうと思っています。多分、同時に。
で、美濃加茂市の人たち、ならびに、早稲田に戻って報告上演をやる時に「この劇に出演している人が、今、早稲田でもっともつよい俳優なんですよ」と言ったら、お客さんに興味を持ってもらえるんじゃないかな、と思ったのです。
演劇に興味がない人でも、「早稲田でもっともつよい俳優って、どんなだ?」って思ってくれるのではないか。また、演技の仕事をする人を探している人たちにも、響くのではないか。見たい、と思ってくれるのではないか。なにより私が一番みたい。誰が早稲田でもっともつよい俳優なのか。
「つよい人」が出現しにくいなあと、ぼんやり思っていた所でした。
なにせつよい人は今、イメージが悪い。
“つよい人は他人に気を遣えない。つよいという時点で無神経だ。つよさをアピールする人は弱者を殺すからこの社会からいなくなれ。”
そんな空気を察して、皆一様につよくならないよう、細くなろう、空気であろう、隙間に入ろう、誰かの用意したちょうどいい穴の中に入りこの戦争をやりすごそう。そんな感じがしているんですよね。
なんかそこに、歯向かいたいなと思って。
自分がつよくあろうとする事を許せる人と、演劇をしてみたいなと思いました。なので、実際につよくなくていいです。演劇なので、そのあたりは嘘でいいので。がんばって嘘ついて、「早稲田でもっともつよい人」を出現できるような俳優を、私も頑張って演出したいなと思います。
あれですよ厳しい稽古だーとかそんな事全然しないです。普通です。普通と言っても「この厳しさがふつうなんじゃい」みたいな江戸っ子じゃないです。
表現をする時に、自虐や謙遜を封じてのぞんだら、どんな事が起きるか。つよくある事を意識して稽古をしたら、どうなるか。
一人芝居って、孤独の中で在らねば成立しないところがあって。 演目的にも俳優はつよくあることは必要だなあと思ったところでした。
なので、つよい俳優を。
人生で一度、自虐と謙遜を脱ぎ捨てて、ちゃんとつよくありたいと願う俳優を募集します。
太くなりたい、重くありたいと祈る皆さんに届きますよう、どうぞよろしくお願いします。
オーディション詳細
オーディション日程
2025/10/28(火)~2025/10/29(水) 各日17:30〜
早稲田大学施設にて実施
応募資格
早稲田大学在学中の方。または、早稲田大学の演劇サークルで活動中の方。
上記の稽古、および両本番に参加できる方
オーディション実施予定⽇のどちらかに参加できる方
応募方法
こちらの応募フォームからご連絡ください。
【同時募集】演出助手・衣装部募集
演劇経験は不問。早稲田の演劇サークルに入りそびれてしまった方なども大歓迎です。
主な役割は「稽古場に上機嫌で居ること」。あと旅公演でのご飯周りの補助とか。ご飯チョイス上手い人、作る人、だいかんげい。
演劇に少しでも関わりたい方、創作に関わりたい方、岐阜に行きたい方(寒いらしい)でもぜひ。
稽古になるべくいてもらえればという感じですが、全部入れなくても大丈夫です。稽古は参加したいけど岐阜には行けない……という方でもぜひ。
また、衣裳をセレクションできる人をとっても必要としています。作れなくてもいいです。服選びができる人、将来そういう仕事をやりたい人など。
個別に空いている日程等お伝えいただき、面談の後決定いたします。メール、または、応募フォームからご応募ください。
公演概要
早稲田大学は2007年4月に岐阜県美濃加茂市と文化交流協定を締結し、2008年より毎年本学学生による演劇公演を行っています。
本年度は、早稲田大学卒業生であり現役の劇作家と、学生俳優・スタッフの共同での上演という初の試みになりました。
美濃加茂市での上演後、早稲田にて報告上演を新たな施設・GCCコモンルームにて行います。GCCコモンルームでの演劇上演は、本企画が初めてとなります。
上演日程
- 美濃加茂上演:2025年12月12日・13日(全3ステージ想定。美濃加茂市に行く日程は12月11日から14日)
- 早稲田報告上演:2026年3月第1週(ステージ数調整中)
※ 基本的には両公演にご出演いただく想定ですが、個別相談応じます。
稽古日程
美濃加茂公演に向けて
- 11月中旬~12月上旬
- 1回4時間、全15~20回程度。 夜間(17:00~21:30)を想定
早稲田報告公演に向けて
- 2月上旬~3月上旬
- 1回4時間、全15~20回程度。 夜間を想定
※全日程への参加は必須ではありません。スケジュールに応じて調整可能です。
演目
『永遠幼稚園』 脚本・山本健介
新作ひとり芝居脚本。これを複数人で演じます。
こちらからダウンロードできます
オーディションに参加しない人でも、興味があったらダウンロードしてください。
脚本・演出家について
山本健介(やまもと けんすけ)
1983年生まれ、埼玉県出身。脚本家。早稲田大学第二文学部卒業。劇団森出身。2007年にThe end of companyジエン社を旗揚げ。以降ジエン社の全作品の脚本と演出を務める。
2011年に芸劇eyes番外編「20年安泰。」にロロ、範疇遊泳、マームとジプシー、バナナ学園純情乙女組と共に選出される。
2016年『30光年先のガールズエンド』にて第60回岸田國士戯曲賞最終候補にノミネート。
映画作品の脚本にも参加。主な担当作品として『スマグラー』(石井克人監督作品)、『グッドバイ、バッドマガジンズ』(横山翔一監督作品)など。
お問い合わせ
[email protected](制作・吉田)