公演詳細
期間
2023/09/15(金)~2023/09/17(日)
劇場
主宰
久松凌空
脚本
真島夢叶*
演出
喜多きなこ*
新人訓練担当
白川義之助*、楢崎陽太*
出演
あん、梅井すい、篠北るい、仁々、二ノ前薄荷、和奏、晴大
料金
無料(フリーカンパ制)
予約
タイムテーブル
2023年09月 | ||
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17日(日) | 12:00 |
※一部上演回は中止となりました。詳細はこちらをご確認ください
スタッフ
- 主宰:久松凌空*
- 脚本:真島夢叶*
- 演出:喜多きなこ*
- 新人訓練担当:白川義之助*、楢崎陽太*
- 主宰協力:小松千紘*
- 主宰補佐:茉井梨紗*、楢崎陽太*
- 演出助手:ちあき*、松尾安治*、まつまえ*、みやたのた*
- 舞台監督:松尾安治*
- 舞台監督補佐:真島夢叶*、伊藤美雪香
- 舞台美術:千代*
- 舞台美術補佐:小松千紘*、阪中麻衣*、 鶴間冷*、橋本海音*、 飯沼祐美子(ユメザメの目覚め)、 伊藤美雪香、 たにすみれ (劇団くるめるシアター)、 中山さなぎ(ユメザメの目覚め)、 平田清夏、 双川にっこ(ユメザメの目覚め)、 松本凜大
- 音響:ちあき*
- 音響補佐:勝見円*、楢崎陽太*、 里上もえの*、笹倉良太(ワヲン) 田中陽太(ワヲン)
- 照明:茉井梨紗*
- 照明補佐:白川義之助*、宮地結菜*
- 制作:久松凌空*
- 制作補佐:阪中麻衣*、まつまえ*、 みやたのた*、蜂鉢パチ子
- 宣伝美術:楢崎陽太*
- 宣伝美術補佐:まつまえ*
- ゲネ写撮影:茉井梨紗*
- 振付:ちあき*
- 振付補佐:千代*、橋本海音*、宮地結菜*
- ゲネ写真撮影:真島夢叶*
- 映像撮影・編集:久松凌空*
*=劇団てあとろ 50’劇団員
稽古場レポート
劇団てあとろ50‘50期新人試演会『激レツ!今風憲法伝』の稽古場にお邪魔した。
取材に行った日は読み稽古→立ち稽古→フィードバックの流れでフィードバックを受け、立ち稽古を繰り返すという形で稽古を実施していた。
立ち稽古を始めるのは、役者がそれぞれ準備をして始める用意が整ったら手をあげ、全員の準備ができたことの確認が取れてからだった。準備のできた新人が大きな声で「はい」と言うと、演出家も新人と同じように大きな声で「はい」と応える。
(立ち稽古前の短いアップ。各々自由に準備する)
全員の準備が整うのを、役者はもちろん演出家も、みんなで待つということがごく当たり前に存在していた。
主宰の久松さんは、新人公演を通して対話のできる役者になってほしいと語る。舞台上でリアルタイムの感情をやり取りすることはもちろん、舞台外での話し合いも大事にしてほしいという。稽古が開始する前の新人訓練のときから伝えていたが、それは稽古にも活きている。私が見学していたときも、演出家とのやり取りで実際に「新人内で話し合って解釈が変わった」と話す新人がいた。
コミュニケーションを大事にするのは新人だけではない。サポートする立場として年代を超えた上下のコミュニケーションも意識していて、新人担当と新人を繋ぐ相談係も設置しているそうだ。
フィードバックでは、演出家の目からこう見えたけれど役者はどうだったのか、役者の中では何が起きていたのかを確認したり、演出家がなぜその指摘をしているのかを伝えたりしているのも印象的だった。
(フィードバック中)
久松さんは新人公演を「考える機会を提供する場」であると語る。
稽古では「シーン稽古 自己分析シート」というものを新人に配っていた。
(シーン稽古 自己分析シート)
自分と向き合う時間をつくってね、というだけではなく、フォーマットを提示し考えるトレーニングをすることで自分で考える力が身につくのだろう。
「本当はそういうつもりじゃなかったけれど上手く表現できなかった」と新人が言える環境だったし、演出家と対等に話せるほど、それぞれ自分の演技プランがあった。フォローアップと新人に対する信頼のある現場だ。
演劇がどう作られているか想像がつかない人にも見てほしい。向き合うことが丁寧に行われていた稽古場だった。
(文:矢代緑)