*この企画は、学生のみ参加が可能なイベント(予約制)です。
企画概要
2022年度に開催した演劇博物館の運営するJapan Digital Theatre Archivesに収蔵された作品をどらま館で上映する企画「Japan Digital Theatre Archives 学内上映会」*の第二回を開催する。この上映会では、演劇が持つポテンシャルを日常演劇作品に触れる機会のない学生に届けることを第一の目的としている。演劇は一部の愛好者の為にあるのではなく、あらゆる違いを持つ人の集まりに向けて発信され、それぞれの仕方で受け取り、楽しむことのできる芸術である。エンターテインメントであることと批評性を持つこととは同時に成立することを、優れた作品を鑑賞することで身をもって体験してもらいたい。
第一回では、演劇ユニット「ブス会*」の作品を取り上げた。
参考:Japan Digital Theatre Archives 収蔵作品 学内上映会 演劇ユニット「ブス会*」
第2回は、2020年に岸田戯曲賞を受賞し、現在は国内外での活躍が目覚ましい、Qを主宰する市原佐都子氏の作品を特集上映する。
JDTA収蔵作品 学内上映会 第二回上映作品
ノイマルクト劇場+市原佐都子「Madama Butterfly」(2022)
人間の生と性に関わる違和感を、大胆かつ緻密に描く市原佐都子。新世代の劇作家・演出家である彼女と、スイス・チューリヒのノイマルクト劇場の共同制作作品が豊岡に。西洋/男性からの視点で日本/女性を描いたプッチーニのオペラ『蝶々夫人』を原案に、その構造を反転させ、日本/女性からの視点で西洋/男性を描き、人種やジェンダーに対する先入観を痛烈に問い直す。
収録時間:105分|収録日:2022/9/22|会場:城崎国際アートセンター|作・演出:市原佐都子(Q)(以上、JDTAより)
日程:
9/06:14:00 –
9/07:10:30 –
9/08:10:30 –
9/13:19:00 –
9/14:19:00 –
9/15:14:00 –
Q「バッコスの信女 ─ ホルスタインの雌」(2019)
ギリシャ悲劇「バッコスの信女」(エウリピデス作)のテーマや構造を大胆に咀嚼し現代版として描かれた新作劇。一見ふつうの主婦、人工授精によって生まれた獣人、去勢された犬、雌ホルスタインの霊魂たちによる合唱隊(コロス)が歌い上げる音楽劇。現代を彷徨う魂が奏でるドラマが、ヒトと動物の境を揺さぶり、私たちの秘めた欲望を刺激する。
収録時間:148分|収録日:2019/10/11|会場:愛知県芸術劇場 小ホール, 城崎国際アートセンター, KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ|劇作家・演出:市原佐都子(以上、JDTAより)
日程:
9/06:19:00 –
9/07:19:00 –
9/08:19:00 –
9/13:10:30 –
9/14:10:30 –
9/15:10:30 –
会場
早稲田小劇場どらま館 劇場(2F)
予約 ※本企画は学生のみの限定公開となっております。受付にて学生証をご提示ください。
企画制作・主催
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館、早稲田小劇場どらま館