公演詳細
期間
2022/7/1(金)〜 7/3(日)
劇場
早稲田大学学生会館B203
脚本・演出
福田光里
出演
長谷川俊、ゆずりは、石川莉彩、西島由依、富澤守、久慈望功、結貴
料金
チケット予約制(フリーカンパ制)
予約
https://ticket.corich.jp/apply/141797/
タイムテーブル
2022年7月 | ||
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1日(金) | 17:00 | |
2日(土) | 13:00 | 17:00 |
3日(日) | 13:00 |
スタッフ
- 演出助手:湖春、ゆずりは
- 舞台監督:長谷川俊、結貴
- 舞台美術:ゆずりは、稲田ちひろ、結貴
- 音響:ロジャー、久慈望功、福田光里
- 照明:西島由依、石川莉彩、湖春
- 宣伝美術:西島由依
- 衣装小道具:ゆずりは、久慈望功、石川莉彩
- 制作:石川莉彩
- WEB:ゆずりは、西島由依、久慈望功
劇団24区第46回公演『もくれんのお告げ』 稽古場インタビュー
今回、劇団24区の次回公演『もくれんのお告げ』の稽古にお邪魔し、脚本・演出の福田光里さんにインタビューさせていただきました。
初めての稽古場インタビューということで緊張しながらE218に足を踏み入れましたが、24区の皆さんが非常にフランクに接してくださり、稽古前のアップにも参加させていただきました。この日は「ジップザップ」と「マンション」というシアターゲームを行っていました。初めてのゲームで戸惑いながらも輪の中に入ることができ、この時点で楽しい稽古場だということが体感できました。
しかし、シーン稽古が始まると空気が一気に引き締まりました。この日の稽古ではシーンの細かい立ち位置や台詞のイントネーション、所作に指定が入っていきます。細かな指摘が次々と入っていきますが、この指摘は演出家だけでなく、役者陣からも飛び交い、全員で一つのシーンを作り上げていく様子が印象的でした。このシーンがどうしたら面白くなるのか、このやり取りをどう笑いどころにするかという観点でそれぞれの役者が指摘し合い、応え合いながらひとつのシーンが出来上がっていく様を見るのはやはり面白かったです。
この誰でも思ったアイデアを出せる環境はだんだん出来上がっていったものだと脚本・演出の福田さんは語ります。
今回初めての脚本・演出ということで、物語の大筋は決まった状態で稽古を始めたものの、脚本や具体的な演出をどうするかについては稽古しながら進めていったために混乱させてしまうこともあったそうです。しかし、役者さんから台詞や演出の提案をもらえたことで福田さん自身の理解も深まり、物語を作り上げていくことができたと言います。私が稽古場で感じた、互いに思った意見をその場で出し合える空気は稽古を進めながら出来上がっていったものなのだと納得しました。24区にコメディが好きな面々が揃っていたこともあり、その過程で笑いの要素も増えていったとも教えていただきました。
また、スタッフワークでも苦労はあったそうです。先輩方が卒業していったこともあり、今回が初チーフというメンバーが多いそうで、忙しい中自分たちの力で作っていく苦労もあったといいます。
この作品見どころは「それぞれのキャラクター」だと福田さんは語ります。二人の少女の後悔をどうにかしてあげよう、という登場人物それぞれに魅力があり、全員が目立つ作品にしたいと語っていました。稽古を見ていてもそれぞれのキャラクターの個性が引き立った作品だと感じることができました。
「観た後に前向きな気持ちになってほしいと思うのでぜひ観に来てほしい」とメッセージをいただきました。福田さんの愛情のこもったキャラクターたちにまた会いたくなるような、そんな優しい物語だなと感じました。(どらま館制作部 鳥塚隼人)