Waseda Shogekijo Drama-kan Theater早稲田小劇場
どらま館

News

5/7-8 春研2022『アブラ・カダブラ【いびつなわれら】』

公演詳細

期間

2022/5/7(土)~2022/5/8(日)

劇場

早稲田大学学生会館B203

主宰

大澤萌

脚本・演出

今井茉莉江(劇団森)

出演

卯月りん(劇団くるめるシアター)・倉田そら(劇団森)・古賀結夢(早稲田大学演劇研究会)・にしむら(劇団森)・葉山洸汰(劇団くるめるシアター)

料金

入場無料・フリーカンパ制

予約

予約する

タイムテーブル

2022年5月
7日(土) 13:00 17:00
8日(日) 12:00

スタッフ

  • 舞台監督:十一三零七、吉田大凌
  • 舞台監督補佐:硝子(劇団くるめるシアター)、匿名、ポムポムさとし
  • 舞台美術:鈴木京桜
  • 舞台美術補佐:伊田光希、海老澤理々華、柏田波希、前田なつみ
  • 美術協力:高野美沙子
  • 照明:矢代緑
  • 照明補佐:平田清夏
  • 照明協力:大野瑠璃、前田欧香、松島汐音、宮川沙耶
  •  音響:のぐのぐ(劇団くるめるシアター)
  • 音響補佐:池田虹香、前田なつみ
  • 制作:高田ゆきな(劇団くるめるシアター)
  • 制作補佐:大江飛翔、瀬戸口玲、時吉海希(早稲田大学演劇研究会)
  • 会計:加藤すみれ
  • 撮影:瀬戸口玲
  • 宣伝美術:春野慧、渡辺千晶
  • 演出助手:加藤鈴、関口真生(劇団くるめるシアター)
  • 振付:加藤鈴
  • 新歓統括:大野瑠璃
  • 美術新歓担当:伊田光希
  • 照明新歓担当:平田清夏

稽古場インタビュー

学生会館の舞台美術や照明を支える舞台美術研究会(以下、「ぶたび」)。ぶたびは春と秋の年に二回、自団体で企画を主導し公演を行っている。そのうちの一つ、春季研究会公演『アブラ・カダブラ【いびつなわれら】』は、今回、劇団森の今井茉莉江さんを脚本・演出に据えて行われる。

今井さんは、文学部日本史コースに所属され、現在の関心は近代日本史や社会学にある。中学から演劇部に入り、高校演劇の鑑賞や戯曲の上演が演劇体験の始まりだ。

劇団森への入団は、高校演劇部の先輩のつながりから。森に入団した先輩からのお知らせを聞いて高校一年生のときに森の新人公演を観劇、刺激を受けた。後にその公演は一年生だけで作ったことに仰天、さらに森への気持ちが高まり、昨年入団を果たした。

(取材中の様子。写真左が今井さん)

まだ二年代で他団体とのつながりが強いわけではなく、オファーの際は、今井さん自身だけでは決められなかったという。くるめる所属の演出助手のお二人や主宰でぶたび所属の大澤さんなど、学生会館で様々な団体に関わる仲間と提案を交換し、決めていったという。その結果、劇団森、劇団くるめるシアター、早稲田大学演劇研究会と、普段は実現しない組み合わせでの座組が実現した。

脚本は、今井さんの中で全体を貫くテーマや構成のイメージを中心に置いて、書けるシーンから断片的に書き進めていく。その進捗は、共有ドキュメントで編集をリアルタイム更新し、座組からも確認できるようになっている。

今回の脚本で今井さんが意識しているのは、生きることに直結した食べるという行為の場すなわち「食卓」を窓口にして、社会を見つめることだ。例えば、食べる時にその綺麗さばかりを気にして、食べること自体や、心地よく食べられなくなっている人が解らなくなってはいないだろうか。綺麗に食べようとすることで疎外されてしまうものは無いだろうか。これは一例で、ジェンダー/マナー/家族/メディア/資本主義など、様々な概念にこのようなことが言える。それらについて、是非を問うよりも先に、多様な存在の仕方をまず認識すること、そして、目の前に実はいるその人と自分の意思で「食べる」ことはできるか。今井さんは、作品を通して問いかけようとしている。

稽古も進め方にも工夫がある。それぞれが自分の団体を別に持つ座組であるとともに新歓時期ということもあり、稽古に座組全員が集まるタイミングはかなり少ない。そこで、その場にいる俳優で書きあがっているシーンの立ち位置や雰囲気をつくり、動画で共有するという形をとっている。この方法ならば来ていない人も動画を見ることで、自分の役を含む俳優全体のタスクを確認できる。

(稽古の様子。俳優と演出家が話しながら、シーンを作っていく)

春研はぶたびが主宰し、舞台や照明の担当はもちろんぶたびの方が担う。舞台案の相談は、稽古を進めながら今井さんが思いついたモチーフや参考画像を共有し、ぶたびから提案を返して、さらに今井さんが返答し……というやりとりを繰り返して、引き出し合ってつくる。取材は公演の約一か月前に行われたが、舞台は早めに決まっていっている印象だった。早めに舞台イメージが固まっていくことで、稽古中のアイデアも出やすい。今後は、照明についても明かりや転換のイメージを同じく交換をしながら作っていく予定だと話してくれた。

これまで春研の脚本演出をつとめた先輩には、森の面々の名前も。その名前を知ってから緊張もしているという今井さんだが、一方で、脚本演出をやっている以上、私がみせるもの、舞台に上げたものはこれだ!見てくれ!という、作品を観客にしっかり見てほしいという強い思いも確実に抱えている。

最後に今井さんから今回の推しポイントをひとつ。「女性同士のカップルが出ます!よろしくね!」

(稽古終わり!の様子。くるめるシアターの恒例だそうな)

ゴールデンウイークの5/7・5/8に、学生会館地下B203にて本番を迎えるこの公演。早稲田演劇毎年の行事でもある研究会公演に、ぜひ足を運んでいただければと思う。

(どらま館制作部 中西空立)

Dates
  • 0507

    SAT
    2022

    0508

    SUN
    2022

Place

早稲田大学学生会館B203

Tags
Posted

Fri, 08 Apr 2022

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/culture/dramakan/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる