石原 浩二 教授
【ご寄贈図書】
スワドル 『無機化学 -基礎・産業・環境-』 東京化学同人 1999年出版
配架場所:理工学図書館 理工-B2 北閲覧室 請求記号:DJ 教員寄贈 2023
【石原浩二先生からいただいたご寄贈図書にまつわる文章】
本書は、高圧下の無機化学反応の先駆者の一人である、カナダ、アルバータ州のカルガリー大学のThomas Wilson Swaddle教授により、北米の大学で応用化学や化学工学を専攻する学生向けに書かれたテキストの訳本です。訳者らは、1978年から1992年の間に博士研究員として同教授のもとで高圧下の無機化学反応の研究を行った研究者です。親日家である同教授は、私が後の研究や教育において最も影響を受けた人の一人で、本書の一部は化学・生命化学科の無機化学の講義でも活用させていただきました。本書は、従来の無機化学の教科書とはかなり異なる視点で書かれたより実学的な内容となっているため、無機化学の基礎的原理に加え、広く無機化学産業や環境を化学的に理解する助けになると思います。ご一読をお奨めします。
【プロフィール】
1977年 埼玉大学理工学部化学科卒業
1978年 同理学部理学専攻科修了
1980年 名古屋大学大学院理学研究科博士課程前期課程修了
1983年 同大学院博士後期課程修了、理学博士
職歴
1983~1984 日本学術振興会奨励研究員
1984~1988 名古屋大学理学部助手
1985. 8~1986. 9 カナダ・カルガリー大学博士研究員
1988~1990 早稲田大学理工学部化学科専任講師
1990~1995 早稲田大学理工学部化学科助教授
1995. 5~9 カナダ・ヴィクトリア大学訪問研究員
1995~ 早稲田大学理工学部化学科教授
受賞
1988 日本分析化学会奨励賞
【研究内容】
溶液錯体化学、溶液反応化学、分析化学に関する研究を行なっています。溶液反応の反応機構の解明を目的とする反応速度論及び平衡論的基礎研究を基盤として、化学センサーのセンシング機構の解明や、新しい化学センサーの開発研究を行っています。