地域おこしってヤッパリ難しい?
~体験的学習科目「狩猟と地域おこしボランティア」9~
新垣 貴大(商学部2年)
「狩猟と地域おこしボランティア」の授業で2021年6/27、7/4の二回にわたって山梨県丹波山村に訪れ、狩猟について学び、地域おこしボランティアに協力をした。地域おこしボランティアでは、15年近く放置されていた空き家の改修の手伝いを行った。
地域おこしボランティアに協力してあらためて気づいたことは、都市部の人間が地域おこしにかかわり続けることの難しさである。障害になるのは、何よりも都市部との物理的距離であろう。地域おこしを必要とするような地区の多くは、都市部から離れた地域に存在していて、新幹線や電車などが通っていないことも多い。丹波山村もその例に漏れず、直通電車がなく、道の駅たばやまに向かう際には奥多摩駅からバスに1時間弱揺られる必要がある。また、新宿から公共交通機関を用いて道の駅たばやまに向かうことを仮定すると、交通費は片道2000円、往復4000円となり、非常に大きな負担となる。車のない人間にとっては、丹波山村を1度訪れることでさえハードルが非常に高く、まして直接現地で地域おこしをするために丹波山に通い続けることは、金銭的に相当な余裕がなければ不可能である。
それでも、車を所有していない自分が丹波山村の地域おこしにかかわり続けるには、間接的に地域おこしに参加する手段がある。インターネットを用いて丹波山村の特産品を買ったり、SNSを通じて魅力をアピールしたりすることで丹波山の地域おこしに貢献するのである。
≪体験的学習科目「狩猟と地域おこしボランティア」のこれまでの連載記事はこちらから≫
https://www.waseda.jp/inst/wavoc/news/2021/10/22/6915/