【報告】第1回 学生団体チーム安全企画 防災講座を開催しました。
2019年12月9日(月)に、学生団体 チーム安全企画の「防災講座」をWAVOCが共催となり開催しました。
当日は、講師として災害救援ボランティア推進委員会の宮﨑賢哉様をお招きし、災害時に私たちがとるべき行動や、防災に関して日常生活で意識すべきことなどを分かりやすく解説して頂きました。また、後半のワークショップでは「災害時に私たちがどう判断するか」を題材にした「クロスロード」というゲームを行い、災害時に起こりうる事件や問題にどう対応するべきか、学生、大学職員を含めた活発な議論が行われました。
WAVOCではこれからもこういった活動を支援し、学生のボランティア意識醸成に努めていきます。
「チーム安全」:2018年度「Waseda Vison 150 Student Competition」において銀賞を受賞し、早大生を対象とした防災啓発動画の作成や防災に関連する企画を行っている。
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当日参加した学生の声
社会科学部2年 和田一真
今回の防災講座に参加し、災害に対して私が考えていた「防災」がいかに表面的であるかを実感させられました。この講座に参加するまで、私は防災を非常食の用意など「非日常に遭遇したとき生き残るための対策」だと考えていました。だからこそ、その「もしも」は日常とはどこか別の世界にある存在で、防災を非現実的な対策と見なしていたかもしれません。しかし、講師の方が「災害時に正解はない。間違いではない選択肢を選べるか。これが大切だ。」と言われたので衝撃を受けました。私はこれまで「災害時にはこうしておくのが正解だろう。」といった意識のもと防災対策をしてきたからです。次に災害時に起こりうる、例えば「地震発生時、あなたが会社の上司ならば、部下の安全が確保されるまで職場に残るか、家族の安否確認のため帰宅するか。」など具体的な問題についてグループで話し合いました。このワークショップでは、自分が絶対的に正しいと信じていた選択に他の参加者が異議を唱えることも多く、「自分の判断が必ずしも正解ではないのだ」という考えを強めることができました。こうした講座やワークショップを通じて、災害時には多くの錯綜する情報の中から間違いを冷静に見極め、適切な行動をする判断力が必要だと学びました。そして、こうした判断力は災害時に突然発揮されるものではなく、日々の生活の中で常に目の前の情報、出来事に関心をもち、意識することで身につくのだと感じました。こうした行為が真の意味での「防災」なのではないか、そう考えました。今回の講座はそのような気づきを与えてくれた点で、とても有意義な時間でした。