【活動報告】WAVOC × 早稲田摂陵中学校・高等学校「ボランティア講座」
2019年11月28日(木)、大阪府茨木市にある早稲田大学系属校の早稲田摂陵中学校・高等学校(以下早稲田摂陵)で中学3年生、高校1年生を対象に「ボランティア講座」を実施しました。当日はボランティアプレゼンコンテスト2019で優勝した、「ボルネオプロジェクト」と準優勝した「いぐべおぐに」の2団体が参加しました。
ボランティア講座は、早大連携事業の一環として、毎年早稲田大学ボランティアセンター(WAVOC)と早稲田摂陵の間で毎年行われており、WAVOCが支援する早稲田の学生ボランティア団体が早稲田摂陵へ訪問し、ボランティアを行うことの意義や面白さについてプレゼンを行います。
最初に講演を行った「いぐべおぐに」は山形県小国町の地域活性化のお手伝いをしているサークルであり、当日のプレゼンでは活動内容を始めとして、ボランティア活動を行った動機、活動から考える日本の未来等についてお話ししました。
2番目に発表した「ボルネオプロジェクト」は、マレーシアのコタキナバルという都市で、主に不法移民とされる子ども達に対する支援活動を行っております。発表では、支援対象である不法移民と呼ばれる子ども達の現状やボルネオプロジェクトの支援活動を始めとして、学生生活においてボランティア選択した理由、活動上の悩みややりがいなどをお話しました。
いずれも発表後には生徒達から多くの質問があり、休憩中にも途切れることはありませんでした。今回の発表を通して一人でも多くの生徒が、将来ボランティアに携わるきっかけになることを願っております。
WAVOCはこの他にも中高生ボランティアプログラムにおいて、都内の中学、高校に学生ボランティア団体を派遣し、中高生のボランティアマインド醸成に努めております。
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当日講演を行った学生の感想
文化構想学部4年 吉本 理駆(いぐべおぐに)
今回のプレゼンが決まった時、正直うまくできるか不安であった。というのも講座では活動紹介や自分がボランティアをしたきっかけを話すのだが、私が自分たちの活動について話した経験といえば、新歓時期のわずか数回であり、ましてや自分がボランティアを始めたきっかけについてなど話したことはなかったからだ。
そこで、当日一緒にプレゼンをした前年度代表の粟田と私は、「等身大の自分」を言語化することを心がけた。自分たちが高校生の頃は、ボランティアなんて興味なかったし、正直「意識高い系」がやることだと思っていた……そんな自分たちがどうしてボランティアを始めたのか、プレゼンでは正直に伝えた。手前味噌ながら生徒たちの反応もよく、講演後にも多くの生徒が質問に来てくれた。
この講演は自分たちのやってきたことや信念を整理する格好の機会になった。だがそれ以上に、中高生が「試しにボランティアをやってみる」一助となったのなら幸いだ。
文化構想学部2年 日比 玲希(ボルネオプロジェクト)
今回、中学生や高校生の前でお話をさせて頂けるということで、どのような話をすればボランティアについてもっと興味をもってもらえるか考えました。その中で、私達は発表を通して、『ボランティアは自己満足でもよい。そして、自分の成長ややりがいのためにボランティアをしてほしい』ということを伝えるために、あらゆる方向から話をさせて頂きました。
中学生や高校生は普段、部活動や習い事、学業に追われるためか、日常生活の中でそもそもボランティア活動についてゆっくりと考える時間がありません。その中で、今回の私達の発表を通して、一人でも多くの生徒さんにボランティア活動について考える機会を与えられていれば幸いです。
また、私自身、今までボランティアを通して自分が考えてきたことを言語化し、大勢の前で話すという貴重な経験をさせて頂きました。これからも、様々なボランティアに参加し、自分なりの「ボランティア論」について考えていきたいです。