The Hirayama Ikuo Volunteer Center (WAVOC) 早稲田大学 平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)

News

ニュース

「箱罠をかける」〜めざせ女猟師 3~

「箱罠をかける」〜めざせ女猟師 3~

早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター准教授 岩井雪乃

わな猟の免許をとったので、猟師の修行をはじめました。この地域(千葉県鴨川市)で最大の害獣であるイノシシを獲る罠には、「箱罠」と「くくり罠」があります。「箱罠」は、鉄格子の檻でできたがんじょうなタイプで、餌につられてイノシシが中に入ると、扉がおりて閉じ込められる仕組みです。「くくり罠」は、ワイヤーの輪っかを土の上にこっそりとしかけ、そこにイノシシの足が入るとしまって逃げられなくなります。

箱罠を分解して運ぶ

箱罠を分解して運ぶ

まずは、箱罠のかけ方を教えてもらいました。箱罠は、総重量が100kgにもなるので、一度設置すると、そう簡単に移動することはできません。移動するときは、パーツを分解してバラバラにして運びます。ですから、設置する場所は慎重に決めなくてはなりません。師匠の猟師さんが林の中をよく確認し、「よし、ここにしよう」と決めます。素人には、林の中は同じに見えます。だから、あっちでもこっちでも、どこに設置してもたいして変わらないようのでは?と思ってしまいます。しかし、教えられてよく見ると、たしかに踏みつけられた跡がたくさんある場所があります。なるほど、これがイノシシのけもの道か。ここを通っているんだ。

山の中で木や茂み、傾斜もあるので、イノシシも楽にとおれる道を探すのです。また、道路からあまり離れたところにかけると、毎日の見回りに行くのがたいへんですし、罠にかかって仕留めたあとに車まで運ぶのも苦労します。かといって道路に近すぎても、警戒して入ってくれないし・・・イノシシの習性と人間側の事情、さまざまな条件を考えて場所を決めなければなりません。

設置できた!

設置できた!

そして、わたしたちは穴を掘ったり整地したりして、罠を設置しました!やったー!これでかかってくれるかな?わくわく! あれ?でも、東京に住んでいるわたしは見回りに来られない・・・罠猟は近くに住んで、毎日見回りしなければなりません。これから「狩り部」を始めようとしていますが、離れている学生たちがどのように関われるのか? 体制づくりから考えていく必要があります。

(つづく)

ワボプロ「狩り部」新メンバー募集説明会 2017年5月8日(月)18:15~18:45

 

 

 (つづく)

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/inst/wavoc/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる