「中高生ボランティアプログラム」活動報告 vol.3
11月8日(水)、中高生ボランティアプログラムの一環で、公認サークル「千畝ブリッジングプロジェクト」(以下千畝プロジェクト)が町田市立町田第二中学校を訪問し、中学1、2年生のおよそ300名を対象に講演を行いました。
中高生ボランティアプログラムとは、東京オリンピック・パラリンピックに向け、都内の中高生のボランティアマインドを醸成するために東京都と早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)が連携して始めた取り組みです。様々なボランティア活動を行っている早大生が直接中学校・高校を訪問し、生徒達にプレゼン授業を行います。
今回町田第二中学校で講演を行った千畝プロジェクトは、外交官・杉原千畝の功績を国内外の人々に伝える活動を行っています。国内では、主に首都圏の中学・高校で杉原千畝に関する出張講義を行い、海外では、毎年リトアニア・ポーランドに渡航し、現地の学生との交流を通して、日本文化や杉原千畝について紹介する活動をしています。
講演では、始めに杉原千畝が外交官として勤務したリトアニアという国と文化ついて、次に杉原千畝という人物とユダヤ人を救った背景についてお話しました。生徒達はこの講演の前に杉原千畝について事前学習を行っていたこともあり、より真剣に講演に耳を傾けてくれました。そして最後に杉原千畝という日本人のように、自らの境遇を顧みず、ユダヤ人を救ったこの事実を踏まえ、「人のために何かをする」ボランティア精神の大切さを伝えて講演を締めくくりました。
特別授業を行った学生の感想
千畝ブリッジングプロジェクト元代表 政治経済学部政治学科4年 福本大希
私たちの活動は「伝えるボランティア」です。一般的なボランティアのイメージを覆し、ボランティアはもっと身近で楽しいものであることを中学生の皆さんにお伝えしたいと思い、話をさせていただきました。とは言え、年の離れた中学1年生、2年生のみなさんを相手にどのような話をすれば良いのか、正直悩みました。ややもすると、杉原千畝や戦争の話は自分とは関係がない遠い昔の出来事として捉えられてしまいます。「自分とは関係がない」と思った瞬間にボランティアマインドは生まれません。何故なら、ボランティアは相手の立場を考えてこそ、初めて意味を持つからです。私のプレゼンを聞く中学生は何を思いながら話を聞いてくれるのか、私が中学生だった頃は何を考えていたか、なるべく中学生の立場になって話をしました。当日は1時間以上に及ぶ講演であったにもかかわらず、相槌を打ちながら真剣に話を聞いてくれました。今回の講演を聞いて下さった中学生の中から、ボランティアに関心を持ってくれる生徒さんが一人でも増えることを切に願います。
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WAVOCは中高生ボランティアプログラムを通して少しでも中高生にボランティアについて関心を高めていってもらうために、今後も継続して学生による学校訪問を行っていく予定です。
■過去訪問実績校
中高生ボランティアプログラム vol.1 東京都立七生特別支援学校(2017/9/8実施)
中高生ボランティアプログラム vol.2 多摩市鶴牧中学校(2017/9/29実施)