「東日本大震災のフィールドワーク」履修生による報告書
「東日本大震災のフィールドワーク」(グローバルエデュケーションセンター設置科目)では、岩手県陸前高田市を訪れ、東日本大震災を経験した人びとにインタビューを実施、履修生が各自の問題関心にそって設定した問いを元に報告書を作成していきます。
インタビュー協力者の方に掲載許可をいただいた報告書を掲載します。報告書はインタビューで得られた語りをもとに、履修生がお互いにコメントし合い、書き直しを繰り返して、書き上げたものです。是非、ご覧ください。
ご協力いただいたみなさまには、突然のご依頼にも関わらず、貴重なお時間を頂戴し経験を語っていただきました。また、陸前高田の伝統的なお祭りである七夕祭りの山車作りにかかわる機会もいただきました。改めまして感謝申し上げます。
【東日本大震災のフィールドワーク報告書】
「明るさがたぐり寄せる親近感––津波伝承館解説員:熊谷葉月さんへのインタビュー」
関口真生(文化構想学部3年)
執筆者の関口さんは、東日本大震災津波伝承館の解説員である熊谷葉月さんと出会い、インタビューを実施しました。熊谷さんは時に冗談を交えながら「明るい」語り口で震災経験を語ってくださり、関口さんは自身が持っていた「被災者」像を覆されます。そして、このような「明るい」語り口がなぜ必要だったのか、どのように可能になっているのか問い続け、熊谷さんの語りに隠された思いに迫っています。