この度、早稲田大学スポーツ科学学術院のドナ・ウォン准教授が、ユネスコ「スポーツにおけるガバナンスと社会的責任に関するユネスコチェア」(UNESCO Chair on Governance and Social Responsibility in Sport)の第1回アドバイザリー委員会のメンバーに任命されました。
ユネスコ・チェアーズ・プログラムは、国境を越えた知のトランスフォーメーションを促進する大学間ネットワークを構築することにより、大学間協力を通じて高等教育における研究、研修、プログラム開発を奨励するために発足しました。2023年6月12日、カタールのエデュケーション・シティのミナレテイン・ビルにて、パートナーであるハマド・ビン・ハリファ大学(HBKU)とセントラル・ランカシャー大学キプロス校により、スポーツにおけるガバナンスと社会的責任に関する初のユネスコチェア(UNESCO Chair on Governance and Social Responsibility in Sport)が正式に創設されました。このパートナーシップは、世界のスポーツ界におけるガバナンスの実践と社会的貢献活動の向上に向けた取り組みを共同で推進するものです。
ユネスコチェアは、スポーツ・ガバナンスと社会的責任の分野における研究、教育、アウトリーチ、ステークホルダーの参画、具体的な施策の実現に向けて取り組んでおり、最近導入されたeスポーツを含む「施策と影響」も含め、相互関連性のある5つの柱に重点を置いて実証されています。ユネスコチェアの諮問機関として機能する諮問委員会の任務は、研究活動の方向性を定め、助言と勧告を提供し、最善の方法の開発に貢献し、世界的なネットワークにおけるユネスコチェアの影響力を強化させることです。
ウォン准教授は、スポーツ分野、特にeスポーツの研究に熱心な学者としてこの諮問委員会に招かれ、eスポーツの柱をコーディネートする重要な役割を担い、早稲田大学での経験と長年の研究を通じて得た知識をもたらし、スポーツ界のガバナンスをさらに強化するものです。この諮問委員会は、国際的に著名な学者、コンサルタント、スポーツにおけるガバナンスと社会的責任の分野における研究、教育、トレーニングの推進に尽力する実務家など、多様なメンバーで構成され、世界中から12名の委員が参加し、それぞれがチェアの包括的な目標に向けて活動していく予定です。
ウォン教授の就任は、早稲田大学としても大変喜ばしく誇りに感じることであり、今後諮問委員会に貢献をし、スポーツ分野におけるガバナンスと社会的責任を向上させることができると期待されます。