デルフト工科大学の浦川研究室で教育研究指導を受けた重本 彩香さん(博士課程2年)の体験談をご紹介します。
滞在先
デルフト工科大学(オランダ)
滞在期間
2023.4.17~2023.5.31
滞在先の印象・日本との違い
研究室:修士以上はオランダ以外の国籍の学生やポスドクの方が多く、みんな英語が堪能で、研究室での会話は常に英語で行われていた。学部生や修士学生には、ポスドクや博士学生が1人ずつ付いて指導を行い、短期間で質の高い論文を仕上げていた。このような体制/仕組みが日本と異なると感じた。
生活面:オランダは自転車大国であり、ほとんどの都市には自転車専用道路があった。電車やバス、トラムにも自転車を持ったまま乗車することができる。公共交通機関は非常に充実し時間が正確で、都市間の移動がとても楽にできた。
滞在先での体験談
滞在初期はネイティブレベルの英語の会話に付いていくことが出来ず、ランチタイムなどの日常会話をする時間が非常に辛かった。しかし、思い切って自分から話を切り出し会話に入っていったことで、すぐに打ち解けることができた。研究室のメンバーと研究後にドッジボールやボルダリング、BBQをしたことが非常に楽しかった思い出だ。また最終日には、オランダの伝統工芸品であるデルフト焼きをプレゼントしてもらい、素敵なメンバーに恵まれた滞在だったと感じた。

チューリップの時期にしかオープンしないキューケンホフ公園

研究室のメンバーとバーベキュー
滞在して良かったと思う点・今後に活かせると思う点
非常に高度なスキルと高い意識を持った学生やポスドクと一緒に、実験やディスカッションを行ったことで、新しい考え方や知識を学ぶだけでなく、自分の研究への更なるモチベーションアップに繋がった。このような方々とのネットワークを構築出来たことは、私にとって大きな財産だ。また、滞在中はいくつかの問題に直面したが、周りに相談することでいつのまにか解決していることが多く、1人で抱え込まずに積極的にコミュニケーションをとることが重要だと感じた。
その他

デルフトの街並み(新教会)
海外滞在をご支援していただきありがとうございます。将来は海外で研究したいと思っているため、今回の滞在は私にとって非常に大きな経験となりました。この滞在で得た物を、自分の研究生活の中に留めるだけでなく、周囲に還元していきたいと思います。