健康スポーツ科学拠点では11月21日、訪問教員としてお迎えしたベルギー、ルーヴェン・カトリック大学(KUL)のベネディクト・ファンヴァンセーレ先生(Professor Benedicte Vanwanseele)によるミニ・ワークショップを開催しました。このミニ・ワークショップは対面とオンライン(リアルタイム)のハイブリット形式で行われ、学生を中心に約20名の参加がありました。
まず、本学術院の川上泰雄教授からファンヴァンセーレ先生の紹介があり、続いてレクチャーが始まりました。
「Wearable technology in order to measure biomechanics and movement characteristics: applications in sports and rehabilitation」と題したこのワークショップでは、近年注目されているウェアラブルデバイスに関して最新の知見や氏の研究活動の紹介が行われ、スポーツやリハビリテーションのテーマの中から、走行と歩行に対応するデバイスに絞って紹介しました。この分野のウェアラブルデバイスは多くの商品が発売されており、様々な試みがなされていることがわかりました。研究室での実験とフィールドでの運動の違いに配慮しつつ、測定精度を担保しながら、ユーザーが使いやすく有用なデバイスを開発する、という姿勢は、この分野で長く研究を行うファンヴァンセーレ先生ならではのものでした。センサーが捉える信号の種類やその処理、デバイスの装着部位や装着方法、スポーツ障害予防のためのデバイスの活用策の実例など、幅広いテーマで講義を行っていただきました。1時間ほどの講義の間にも時折質問が寄せられ、講義の最後にも質疑応答の時間があり、参加者から様々な質問が上がりました。
活発な意見交換があり、実りある時間となりました。
ミニ・ワークショップに参加した川上研究室の皆さん