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News through 2023

2023年度までのニュース

有村俊秀教授の編著書『カーボンプライシングのフロンティア ーカーボンニュートラル社会のための制度と技術ー』の紹介

SGU実証政治経済学拠点のメンバーである政治経済学術院有村俊秀教授の編著書『カーボンプライシングのフロンティア』が日本評論社から出版されました。本著では、文系・理系の枠組みを超えて、スマートな低炭素社会を構築するための見えざる手=カーボンプライシングの活用法が理解できます。 温室効果ガス排出削減のための政策ツールの一つとして、炭素税、排出量取引制度などのカーボンプライシングを導入する国・地域が拡大している中において、カーボンプライシングがもたらす様々な効果と活用を提示しております。

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共同執筆されました経済学研究科 博士後期課程 の矢島猶雅さん(2022年4月から助教)から本著に関するコメントをいただきました。

2050年カーボンニュートラルが宣言され、温室効果ガス削減の必要性はますます高まっています。「カーボンプライシング」は、経済学を応用して費用効率的に温室効果ガス削減を実現する手法として注目されています。EUや中国ではカーボンプライシングの一つである排出量取引制度が全国規模で導入され、日本でも東京都と埼玉県において地域的ではあるが導入されています。しかし、この「カーボンプライシング」には、実際に温室効果ガス削減には取り組まれるのか、どのような取り組まれ方をするのか、導入地域の経済活動への影響、導入されている地域の周辺地域への影響、実際に制度を運用する政府(自治体)がどのような課題に直面するか、様々な疑問があります。本書は、このような「カーボンプライシング」の制度に関連する様々な疑問を包括的に議論しています。

本書を読んでくださった方々が、「カーボンプライシング」の制度はどのようなもので、どのような利点があり、どのような課題があるのか、少しでも関心を持って下されば嬉しいです。また、私が執筆に関わらせて頂いた第5章では、埼玉県の「目標設定型排出量取引制度」について、県の温暖化対策課の方や埼玉県環境科学国際センターの方々にご協力いただきました。制度の対象となっている事業者の方々が、実務面でどのような困難に直面しているか、経済理論ではやや見落とされがちな部分をハイライトして議論しています。事業者の方、政策担当者の方々やその他制度に関心のある方の参考になれば幸いです。

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