このたび、早稲田大学政治経済学術院の山本鉄平教授が、「第22回(令和7年度)日本学士院学術奨励賞」の受賞者として決定しました。
本賞は、独立行政法人日本学術振興会の日本学術振興会賞受賞者を対象として選考が行われ、毎年6名以内に授与されるものです。今回の受賞者6名のうち、私立大学からは山本教授のみの選定となりました。
受賞者について
- 受賞者氏名:山本 鉄平(やまもと てっぺい)
- 所属機関 :早稲田大学 政治経済学術院
- 推薦機関 :早稲田大学
選定業績
実証政治学のための計量分析手法および実験手法の開発とその応用
選定理由
山本鉄平氏は、政治学および隣接諸科学における実証研究のための計量手法の開発と応用において、数多くの重要な成果をトップジャーナルに発表してきました。実証分析は、特定の要因が結果を引き起こす因果効果を検証するものであり、その方法には、要因を無作為に操作する実験デザインと、観察データから因果関係を推論する分析手法の二つがあります。山本氏はこれら双方において、因果効果や因果帰属の確率を推定する手法を開発するとともに、中間変数を組み込んで因果メカニズムを明らかにする分析枠組みを構築しました。さらに、従来のサーベイ実験が操作できる要因数に制約があった点を乗り越え、コンジョイント分析を応用して多数の要因を同時に無作為割り当てし、因果効果を識別する方法論を確立しました。また、スイス住民の移民受け入れ判断に関するコンジョイント・サーベイ実験の結果と実際の住民投票結果を比較することで、その外的妥当性を検証しました。これら一連の研究は政治学に大きな影響を与えており、今後の一層の活躍が期待されます。
※日本学術振興会 第22回(令和7年度)日本学士院学術奨励賞の受賞者決定についてからの引用です。
日本学士院および日本学士院学術奨励賞について
日本学士院(にっぽんがくしいん)は、学術上功績顕著な科学者を優遇するための機関として文部科学省に設置されており、学術の発達に寄与するための必要な事業を行うことを目的としています。
当該機関が推進する事業のうち日本学士院学術奨励賞は、若手研究者を顕彰して今後の研究を奨励することを目的として、平成16年に創設されました。これまでに122件、122人が受賞しています。
※日本学士院webサイトからの引用です。






