“Lithium ion batteries made of electrodes with 99 wt% active materials and 1 wt% carbon nanotubes without binder or metal foils”
Journal of Power Sources, 321, 155-162 (2016). DOI:10.1016/j.jpowsour.2016.04.130
ナノ・ライフ創新研究機構 次席研究員 長谷川 馨、理工学術院 教授 野田 優
キーワード：長尺・数層ナノチューブ、簡易プロセス、バインダレス、金属箔レス
＊成果のポイント
- 従来電極は、厚く重い金属箔集電体にバインダ・導電材とともに、活物質を塗布し作製。
- 一方、我々は直径<10 nm, 純度>99 wt%の数層カーボンナノチューブ(CNT)の半連続合成を実現済。
- このCNT 1 wt%と99 wt%の活物質の共分散・ろ過により、バインダレスで自立膜の作製を実現。CNTがバインダ・導電材・集電体の機能を兼ね、実用的な厚さと活物質量最大化を可能に。金属箔を櫛形・細線にし、少量で十分に集電可能。
- シリコンや硫黄等の次世代活物質の包含によるリチウム二次電池高容量正負極、金属酸化物の包含による疑似容量キャパシタ、活性炭の包含による電気二重層キャパシタなど幅広い用途に期待。
