Updates:
2019/05/22 登壇者情報を更新しました。
2019/05/10 関連リンクを更新しました。
2019/05/07 イベント日時の訂正を行いました。
——————————
-日本を取り巻くセクシズムの課題-
セクシズムとは、性別(sexual difference)にもとづく差別のこととされています。
昨年,医学部の入試で女子受験者の得点が一律に減点され合格者数が抑えられていたニュースが話題になりました。 就職活動にしても,「素直に評価をしたら残るのが女子学生ばかりになる」と,男性に下駄を履かせるなんて話もあります。 前回のリオ・オリンピックでも活躍した南アフリカの陸上女性選手,キャスター・セメンヤさんは,素晴らしい記録を出したことで, 薬物で身体能力を抑えなければ競技に出場できないという規制を課せられようとしています。
ここには,「女性ならばこの程度の能力でなければならない」という固定観念があるのかもしれません。
- キャスター・セメンヤが戦っているものは何か? -
セメンヤさんが疑われている「性分化疾患」とは,「生まれ持った体の性の作りが、”女性/男性ならこういう体でなければならない”という固定観念とは少し違った体の状態」のことを言います。しかし、この身体の違いについて、「女性(男性)ならば,こういう身体の状態でなくてはならない」というステレオタイプが存在し、当事者が「普通」ではない/「女性」ではない、とレッテルを張られたり、あるいは「性自認」や「セクシュアリティ」、「セクシュアル・アイデンティティ」の一部であると誤解して、その身体が「第三の性」であるかのような印象を助長してしまうなどの偏見や差別が巻き起こっています。
セメンヤさんや性分化疾患を通して,「女性ならば,こうでなくてはならない」をはじめとした、性別や性に対して持つ自身の価値観について一緒に考えてみませんか?
日時
2019年6月15日(土) 13:00~16:00 (開場 12:30~)
会場
早稲田キャンパス8号館 B101号室 ※途中入退場OK
参加費
無料
参加対象
早大生・教職員・一般
事前予約
なし(会場に直接来場)
言語
日本語
主催
ネクスDSDジャパン/早稲田大学GSセンター
講演内容およびスケジュール
13:00-13:10 主催者挨拶・導入
13:10-14:10 【第一部】インターセックス/性分化疾患の基礎知識
14:10-14:25 会場からの質問回収および休憩
14:25-14:55 【第二部】質問に対する回答
14:55-15:40 【第三部】セメンヤさんと女性に対する固定観念について
15:40-16:00 まとめ
登壇者紹介
ヨ・ヘイル氏
性分化疾患/インターセックス当事者。20年来、海外の患者家族会や支援団体とコンタクトを取り、性分化疾患情報サイト「ネクスDSDジャパン」を主宰している。
CHIKAKO氏
性分化疾患/インターセックス当事者。自身の体験をもとに、当事者・親の心に寄り添った社会づくりを目指す。NPO法人バブリング所属。
関連Webサイト
ネクスDSDジャパン
YouTube DSD in our OWN words
Twitter FACES&VOICES
DSDs:体の性の様々な発達(性分化疾患/インターセックス)の新・基礎知識Q&A
国際陸連の方針は女性差別であり人種差別。「お前は女として認められるのか?」を問われ続けてきたキャスター・セメンヤ選手
ネット署名活動「キャスター・セメンヤさんがありのままの身体で走れる自由を!」
問い合わせ先
早稲田大学GSセンター
gscenter#list.waseda.jp (#を@に置き換えてご連絡ください。)