近年、ジェンダー・セクシュアリティをめぐるニュースの中で、法的な性別の記載、公共空間での性別区分、司法・行政における性別の扱いなどについて、トランスジェンダーの人々の現状が十分に考慮されていない政策が各国において見られるようになっています。
LGBTQ+をめぐってはいわゆる同性婚の法制化が進む一方で、性自認に関わる権利保障は十分とはいえず、制度の後退が見られる国もあります。また、「LGBTQ+」という枠組みの中で、特にトランスジェンダーの課題が十分に議論されにくいという現状もあります。
人権保障は本来各国の法律によって整えられますが、国内では国家が大きな力を持つため、個人が人権侵害を訴えることには難しさがあります。だからこそ、他国や国際機関が外部から問題を指摘し、共通の基準で検討できる国際法や国際社会の視点には大きな意義があります。特に、国内で十分に議論されにくいトランスジェンダーの人権を考えるうえで、国際法は重要な手がかりとなります。
また、法はこれまでLGBTQ+の存在を十分に想定せず作られてきた面もありますが、同時に社会をよりよい方向へ変える力にもなります。そのため、当事者や支援者が法を活用して制度改善を求めることに加え、法を学ぶ者や制度に関わる人々が、ジェンダー・セクシュアリティの視点から既存の制度や運用を問い直すことも重要です。
本イベントでは、国際人権法の可能性、現行制度の限界、新たな国際規範の必要性という三つの視点から、トランスジェンダーの人権保障について考えます。
参加者がこれまでの自分や他者の経験を振り返り、感じてきた違和感や苦しさを「個人の問題」としてではなく人権の問題として捉え直すきっかけにすることも目指します。
また、登壇者のお話を通して、新たな視点や提案を得るだけでなく、法とジェンダー・セクシュアリティの接点を考え、より包摂的な制度のあり方を模索するきっかけとなる場にしたいと考えています。
日時
2026/05/20 (水) 19:00-20:30(※15分前開場)
会場
早稲田キャンパス(詳細は申し込んだ方にのみ、後日お知らせします)
ゲスト

◆谷口洋幸(たにぐち・ひろゆき)さん◆
中央大学 法学部 教授
専門:国際法、国際人権法、ジェンダー・セクシュアリティと法
主著:『性的マイノリティと国際人権法:ヨーロッパ人権条約の判例から考える』(日本加除出版 2022年)
コンテンツ
- 19:00–19:10
趣旨説明・挨拶・グラウンドルール説明・トイレ案内
登壇者紹介(担当:GSセンター学生スタッフ さとる) - 19:10–20:00
谷口洋幸さんによるご講演 - 20:00–20:05
休憩 - 20:05–20:20
Q&A(進行:GSセンター学生スタッフさとる) - 20:20–20:30
クロージング、感想フォーム記入
参加費
無料
言語
日本語 (Japanese)
参加対象
学生・教職員・一般
定員
30名(予定なく変更される場合があります)
参加申し込み方法
下記申し込みフォームにて事前に申し込みをお願いします
申し込み締め切り:2026/05/18(月)23:59
※ただし定員に達し次第、締め切る可能性があります。
参加にあたっての注意事項
グラウンドルール(安全な場所を作るためのルール)
イベント会場がセーファーな空間であり続けるための、以下のグランドルールをご一読し同意した上でご参加ください。ルールを尊重しない方や、イベント会場の安全性を損なう方には退室をお願いする場合があります。
- いつでも入退室自由
- 特定のカテゴリーをひとくくりにして話さない
- すべての人が自分と同じ考えではないことを意識しよう
- 他者のアイデンティティやバックグラウンドを決めつけない
- 誰が居たか/何が話されたかを本人の同意なく話さない
- 話したいことだけ話していい
- 会場での撮影・録画・録音は一切禁止(GSセンタースタッフの記録用撮影は除く)
合理的配慮事前相談
原則、イベント開催日の3週間前までに、下記のウェブページから必要に応じてご相談ください。
イベント報告記事の掲載のご協力について
GSセンターでは、イベント後、参加できなかった方や関心を持つ方のために、どのような話題がイベント中にあがったか「開催報告」として記事に簡単にまとめています。個人を特定しない形で話した内容を掲載する可能性がありますが、気になる方は「今からする話はこの場だけにしたいのですが」「今話したことは開催報告に掲載しないでほしいのですが」と、随時お知らせください。お手数をおかけいたしますが、何卒ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
主催
早稲田大学スチューデント・ダイバーシティ・センター/ジェンダー・セクシュアリティ・センター
お問い合わせ
gsstaff#list.waseda.jp(#を@に変えてご連絡ください)




