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【学外連携プログラム】受講生募集 「食と生活の安全を科学する」

対象・受講料・受付期間・受講手続方法

早稲田大学の学部または研究科に正規生として在籍する者 および 社会人
対象 受講料 受付期間 受講手続方法
早稲田大学在学生 無料 2014/6/30(月)~
7/25(金)24:00
申込フォームから登録する。
社会人 10,000円 2014/6/30(月)~
8/4(月)12:00
※申込期間延長
(1)申込フォームから登録する。
(2)受講料を振り込む。
※登録後、所定の振込用紙を郵送します。

※単位を付与しない教育プログラムです。
※登録後の取り消しはできません。事前によく検討の上、申し込んでください。

 

食と生活の安全を科学する 講義概要

1.担当教員
コーディネーター・竹山 春子(早稲田大学 理工学術院教授)
講師・高月 峰夫(早稲田大学 ナノ理工学研究機構 規範科学総合研究所 研究院客員教授)
2.教室
 早稲田大学 早稲田キャンパス内教室(予定・受講決定者に通知します)
3.概要
 本プログラムは食と生活の安全・安心について、なぜ身の周りに安全をおびやかす問題が起こるのか、その検査検出方法や問題のありかを科学的にひもときながら、社会や生活のなかにどのように安全を担保していくのかを考える。テーマごとにそれぞれの専門家の講義を受けつつ、他の学生や社会人受講生と議論し、学生自ら考えながら授業を進める。
学生と社会人がともに学び、ともに議論を交わすことにより、異なるジェネレーションや経験から得る新たな発見や考え方、多様な人々とのコミュニケーション等を体験しながら体得していくこともめざしている。
文化系を専攻する学生にも、ぜひ楽しく学んでほしい。
4.到達目標
 本プログラムは食と生活の安全・安心について、なぜ問題が起こるのか、その検査・検出方法や問題のありかを科学的に考え、社会や生活のなかにどのように安全を担保していくのかを、さまざまな材料から自分自身で判断できる力を養うことを目的とする。
5.講義計画(予定)
講義回・タイトル 日時 講師・ゲスト 内容
第1回
オリエンテーション
9月27日(土)
13:00~14:30
高月 峰夫 本講座の目的、意味づけ、講義概要を説明します。また社会人と学生のアイスブレーキングを実施します。
第2回
化学物質と暮らしの安全学
10月4日(土)
13:00~14:30
北野 大
(淑徳大学)
工業化学物質の事前審査制度である「化学物質審査規制法」について、その制定の背景と目的、法の仕組み及びどのようなデータをもとに審査をし、審査の結果どのような規制がかかってくるのかについて講義します。
第3回
毒と薬の歴史
10月4日(土)
14:45~16:15
高月 峰夫 一流シェフが料理するフランス料理のメニューにも有害な化学物質たくさん含まれていますが、私たちは安心して食べて楽しんでいます。一方で、人工的な化学物質がつくられたのはここ200年のことであるが、その数は優に数十万種類に及び、一般の人からは非常に恐れられています。その原因を考えるために、毒と薬がどう同じでどう違うのか、その歴史を紐解きながら解説します。
第4回・第5回
生活の中の製品安全学
10月11日
13:00~14:30
14:45~16:15
向殿 政男
(明治大学名誉教授)
私たちの身のまわりには、たくさんの危険なものがあります。家庭内では電気製品による発火、階段からの転落などから食品の安全まで、また、社会システムでは、自動車や列車の事故、エレベータやエスカレータの事故等々、実に多くの危険性を持ったものに取り囲まれています。本講座では、安全を安全学の視点から、広く、統一的に取り扱うことに致します。すなわち、安全に関して、安全の考え方(安全思想)、安全の設計(安全技術)、安全の管理(安全組織)、人間の安全意識(安全文化)等について、どうあるべきかを考えていきます。
第6回
化学物質は人体で何をするのか
10月18日
13:00~14:30
山崎 寛治
(化学物質評価研究機構)
工業化学物質、医薬品、農薬、食品添加物等の化学物質が人体にどのように取り込まれるのか(経口、経皮、静脈内、腹腔内、皮下、気管内等)を考慮し、どの臓器に影響を与えるのか、また、どれくらいの濃度でどの期間に影響があるのかを調べるための、試験方法や解析方法を学びます。
第7回
体内時計と健康安全学
10月18日
14:45~16:15
柴田 重信
(早稲田大学理工学術院教授)
薬はいつ飲めば一番効果がでて、副作用を軽減できるかなど、薬を飲む一番適切なタイミングを調べる学問「時間薬理学」のほか、体内時計の仕組みを解明することで、発達障害、時差ぼけ、躁うつ病、痴呆症、睡眠障害などの精神疾患の解明・治療薬について解説、生体リズムを整えるのに適した食事や栄養の摂取方法を明らかにし、生活習慣病の発症原因も探ります。
第8回
食品安全に関するリスクアナリシス
10月25日
13:00~14:30
吉岡 修
(農林水産省消費・安全局消費・安全政策課長)
食品の安全性を向上させるためには、農場から食卓までをカバーして、科学に基づいて未然防止することが大事です。その基本的な枠組みであるリスクアナリシスについて、わかりやすく説明します。
第9回
化学物質の資源リサイクル1
10月25日
14:45~16:15
大竹 久夫
(大阪大学教授)
肥料としてよく知られ、安価に供給されるリン。私たちの口に入る食品やバイオマスはリンに支えられており、自動車や電子部品などの工業製品の製造もリンを必要とする。さらに私たちの体内でも欠かせない命を支える元素である。リンを100%輸入に頼る日本では、リン資源の使い捨てをやめ、リサイクルの方法を確立する必要がある。リンの持続的利用のあり方について考える。
第10回
化学物質の資源リサイクル2
11月8日
13:00~14:30
大武 義人
(化学物質評価研究機構)
製品に使用されているさまざまな化学物質を、望ましい面(資源性)と望ましくない面(有害性)の双方から評価しながら、資源の循環利用を促進する方法を、とくにプラスチックを例に考えます。
第11回
ガン細胞と化学発がん
11月8日
14:45~16:15
樋野 興夫
(順天堂大学)
細胞とは何か、化学発がんとは何かを理解する。化学発がんの創始国である日本が、21世紀には「がんを遅らせる」研究で再び、世界へ貢献するときである。 「がん」を未然に防ぎ、日本のみならすアジアの人々が安全に安心して健康な生活を送ることのできる社会の構築について議論する。
第12回
未知の有害性をどう考える
11月15日
13:00~14:30
高月 峰夫 コルボーン女史たちは1996年に「Our Stolen Future(邦題:奪われし未来)」を上梓し、それまで想像されていなかった新たな化学物質の有害性を警告しました。また、2000年代初期には、ナノ材料が大きな表面積を有することから未知の有害性を有することが疑われました。このような未知の有害性に対して、国際協力の下でどの様に対応しているかを紹介します。
第13回
食と農薬 評価を議論し考える
11月15日
14:45~16:15
金子 秀雄
(住化技術情報センター)
食に混入する農薬の世界における規制および農薬の登録要件である安全性評価の概論等を通じて、農薬の安全性評価の基本的考え方について議論します。
第14回・第15回
パネルディスカッションと総括討論
11月22日
13:00~14:30
14:45~16:15
高月 峰夫、北野 大、山崎 寛治 これまでの講義をもとに、講師陣によるパネルディスカッションを実施します。また受講生と講師陣による質疑や討論を実施し、さらに理解や問題意識を深めます。
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