国立科学博物館 大学パートナーシップ
早稲田大学は国立科学博物館大学パートナーシップに加入しており、本学学生は学生証の提示により、
常設展は無料、特別展は割引料金(630円引)でご覧いただけます。
2025年6月15日(日)まで、国立科学博物館(東京・上野公園)にて特別展「古代DNAー日本人のきた道」が開催されています。
この機会に是非ご覧ください。
※開館時間・休館日等については変更になる場合がありますので、特別展「古代DNAー日本人のきた道ー」WEBページでご確認ください。
1.概 要
遺跡から発掘された古代の人々の骨に残るごく僅かなDNAを解読し、人類の足跡をたどる古代DNA研究。近年では技術の発展とともに飛躍的な進化を遂げ、ホモ・サピエンスの歩んできた道のりが従来想像されていたよりもはるかに複雑であったことが分かってきました。本展では、日本各地の古人骨や考古資料、高精細の古人頭骨CG映像などによって、最新の研究で見えてきた遥かなる日本人のきた道と、集団の歴史が語る未来へのメッセージを伝えます。
【章構成】
第1章|最初の日本人ーゲノムから見た旧石器時代の人々
ホモ・サピエンスはおよそ4万年前に日本列島に到達しました。この「最初の日本人」の姿は謎に包まれていましたが、近年、沖縄県の石垣島で2万7000年前の人骨が発見されました。国立科学博物館では、古代ゲノム解析でノーベル賞を受賞したスバンテ・ペーボ博士のグループと共同で研究を進めており、この章では、その成果を紹介します。
第2章|日本の基層集団ー縄文時代の人と社会
縄文時代は、日本列島域で土器が出現したおよそ1万6000年前から、九州北部で水田稲作が登場した2900年程前まで続きました。近年、人骨に残されたDNAの解析技術が飛躍的に向上し、縄文人の実体が明らかにされつつあります。この章では、縄文人と彼らの社会や精神文化について紹介します。
第3章|日本人の源流ーさまざまな弥生人とその社会
水田稲作が始まった弥生時代は、縄文人とは見た目だけでなく、DNAや考え方が異なる朝鮮半島青銅器文化人の登場で幕を開けます。そして1000年あまりで現代日本人のDNAがほとんど出そろったこともわかりました。この章では、弥生人のDNAにまつわる話を紹介します。
第4章|国家形成期の日本ー古墳時代を生きた人々
古墳時代に入るとヤマト政権が誕生し、国家成立へ向けて社会が動き出します。日本列島にやってきた渡来人が須恵器生産・鉄器生産・馬の飼育などの技術を伝え、国づくりを支えました。古墳時代の人々のゲノムは現代の日本人に近いことが分かっていますが、一方で縄文系のDNAを色濃く残す人々もおり、古墳時代人と言っても多様なDNAを持つ人々の集合だったのです。
トピック1|イヌのきた道
最古のイヌの系統は約1万年前の縄文時代に日本列島に渡来し、7000年間他のイヌと混ざらず系統を維持しました。弥生時代が始まり、ヒトの移動とともに異なる系統のイヌも渡来して在来のイヌと混ざりました。このようなイヌの移動と混血の歴史をDNAから解き明かします。本章で展示する骨のほとんどはDNA解析をしています。
トピック2|イエネコの歴史
イエネコはイヌと同様に人と関わりが深い動物です。日本には稲作の伝来が始まった弥生時代に持ち込まれたという説がありますが、近年のDNAを用いた分析では、現代の日本猫の多くが平安時代前後に持ち込まれたネコを祖先とすることが分かってきています。イエネコと日本人の関わりに最新のDNA研究で迫ります。
第5章|南の島の人々ー琉球列島集団の形成史
歴史的に「南島」と呼ばれる琉球列島は亜熱帯、黒潮、サンゴ礁が特徴です。新石器時代には自然を生かした南島型の縄文文化が花開きました。弥生時代に福岡平野の弥生人が南島特産の大型巻貝の腕輪を作り始め、九州・沖縄間に貝殻を交易する海上ルートが誕生します。1000年にわたる海上往来は人々のDNAにどう影響したのでしょうか。
第6章|北の大地の人々ー縄文人がアイヌになるまで
日本列島北部では約2400年前に稲作農耕をしない「続縄文文化」 が誕生したことをきっかけに、本州島以南とは異なる文化的変遷をたどり「アイヌ文化」に至ります。人の成り立ちにおいては、縄文時代から19世紀半ばまで南北双方でわずかに遺伝的交流があるものの、縄文人の形質・遺伝子を色濃く受け継いでいます。本章では出土品を通して、日本列島における人と文化の多様性を紹介します。
2.会期
2025年3月15日(土)~2025年6月15日(日)
休館日:月曜日
※ただし、6月9日(月)は開館。
※会期等は変更になる場合がございます。
3.開館時間
9時~17時(入場は16時30分まで)
※ただし毎週土曜日は19時まで延長(入場は18時30分まで)。
※常設展示は17時閉館(入場は16時30分まで)。
4.会場
国立科学博物館(東京・上野公園)
〒110–8718東京都台東区上野公園7–20
※敷地内に駐車場および駐輪場はございません。
5.入場方法
当日は学生証をお持ちのうえ、国立科学博物館特別展券売所で入場料をお支払いください。
※お支払いは特別展券売所に限ります。
6.入場料
早稲田大学生:学生証提示で1,470円(税込)
※大学パートナーシップ入会校学生は、期限が有効の学生証を提示により一般・大学生2,100円のところ630円引きの1,470円で入場可能です。
※通常一般・大学生:2,100円(税込)
7.主催
国立科学博物館、NHK、NHKプロモーション、東京新聞
関連リンク
問い合わせ先
早稲田大学 グローバル・エデュケーション・センター
E-mail:[email protected]