Comprehensive Research Organization早稲田大学 総合研究機構

その他

アクティヴ・エイジング研究所
Institute of Advanced Active Aging Research

研究テーマ

アクティヴ・エイジングを支える先端理工学・スポーツ科学の融合研究

研究概要

 我が国の急速な超高齢社会に備えて、多くの人々が高齢になっても健康を保持し、活力のある生活を送ることができる“健康寿命”をより延伸するような“アクティヴ・エイジング”社会の構築は、喫緊の重要課題である。そこで重点領域「超高齢社会におけるパラダイムシフト」の研究において、スポーツ科学(S)、ロボット工学(R)、生命科学(T)の3グループが、従来の研究成果を踏まえ先端理工学(RとT)とスポーツ科学(S)の融合研究を計画し発展させてきた。

主な成果は以下の通りである。
①S:WASEDA’S Health Study(WHS)を立ち上げ20年間にわたるコホート研究を推進している。この間、そのベースラインデータ蓄積を進めており、並行して中高年男女の健康・体力に及ぼすライフスタイルの影響を遺伝子多型、若年期、成人期におけるスポーツ経験、健康リスク(肥満、メタボリックシンドローム、サルコペニアなど)、体力指標(心肺体力、筋力など)、身体活動状況(座りすぎなど)、そして食生活状況と関連させ横断的解析を行ってきた。その結果、中高年男性では、健康的な日本食として特徴づけられる食事パターンのスコアが低いと内臓脂肪蓄積型肥満になりやすいことが明らかとなり、学術論文を投稿中(Nutrition,2017)である。
②SとT:WHSで得られたデータは、Tグループと連携して、時計遺伝子の解析を含め、
時間栄養学的・運動学的視点からデータ解析を進め、いくつかの有用な研究成果を発信した。
③TとR:ナノシート状ひずみセンサを開発した(Appl.Phys.Express)。
④TとR:柔軟な回路基材を用いた皮膚型エレクトロニクスを開発した
 (J.Master.Chem.C)。
⑤RとS:運動計測時の被験者の代わりとなる人間型ロボットを開発中である。
⑥S・T・R:上記③④で開発してきた柔軟な回路基材を用いた皮膚型エレクトロニクスを
装着し、運動下での筋電位計測の研究をスタートさせた。
 
 今後は、上記の成果を踏まえて、さらにそれぞれの融合研究を発展させていく。
 

研究報告

【2018年度】
重点領域「超高齢社会におけるパラダイムシフト」の研究において、スポーツ科学(S)、ロボット工学(R)、生命科学(T)の3グループが、従来の研究成果を踏まえ先端理工学(RとT)とスポーツ科学(S)の融合研究を計画し発展させてきた。
2018年度の主な成果は以下の通りである。
 第6回日本介護予防・健康づくり学会(共催)
日時:2018年11月17日・18日開催 場所:東伏見キャンパス
参加者数:両日で208名
本研究所の顧問および所員である、藤江、樋口、柴田、岡、鈴木が、「アクティブシニアの造就~超高齢社会への貢献~」をテーマにした講演を行った。
 融合研究
S: WASEDA’S Health Study(WHS)を立ち上げ20年間にわたるコホート研究を推進している。ベースラインデータの蓄積を進めながら、横断データに関する研究成果を発信した。
SとT:ピッチングに関する研究にて手首の筋電図を測る機器を新たに開発し、研究論文を投稿した。
SとT:眼球の動きを筋電図により測るアイマスクのような機器を開発中である。
SとT:時間栄養学・運動学の視点から、健康指標との関連について研究を進めている。
SとR:ランニングロボットを使用したヒューマノイドに関する研究を進めている。
今後は、上記の成果を踏まえてさらにそれぞれの融合研究を発展させ、社会へ還元できる研究成果を発信していく。

【2017年度】
重点領域「超高齢社会におけるパラダイムシフト」の研究において、スポーツ科学(S)、ロボット工学(R)、生命科学(T)の3グループが、従来の研究成果を踏まえ先端理工学(RとT)とスポーツ科学(S)の融合研究を計画し発展させてきた。
2017年度の主な成果は以下の通りである。
① S:WASEDA’S Health Studyを立ち上げ20年間にわたるコホート研究を推進している。この間、そのベースラインデータ蓄積を進めている。そして食生活状況と関連させ横断的解析を行った結果、中高年男性では、健康的な日本食として特徴づけられる食事パターンのスコアが低いと内臓脂肪蓄積型肥満になりやすいことが明らかとなり、学術論文を投稿した(Nutrition,2018)。
② SとT:WHSで得られたデータは、Tグループと連携して、時計遺伝子の解析を含め、
時間栄養学的・運動学的視点からデータ解析を進め、いくつかの有用な研究成果を発信した。
③ TとR:ナノシート状ひずみセンサを開発した(Appl.Phys.Express)。
④ TとR:柔軟な回路基材を用いた皮膚型エレクトロニクスを開発した(J.Master.Chem.C)。
⑤ RとS:運動計測時の被験者の代わりとなる人間型ロボットを開発中である。
⑥ S・T・R:上記③④で開発してきた柔軟な回路基材を用いた皮膚型エレクトロニクスを装着し、運動下での筋電位計測の研究をスタートさせた。

所長

岡 浩一朗[おか こういちろう](スポーツ科学学術院)

メンバー

【顧問】
坂本 静男(早稲田大学名誉教授)
樋口 満(早稲田大学名誉教授)
藤江 正克(早稲田大学名誉教授)
村岡 功(早稲田大学名誉教授)
中島 一郎

【研究所員】
岡 浩一朗(スポーツ科学学術院教授)
岩田 浩康(理工学術院教授)
菅野 重樹(理工学術院教授)
高西 淳夫(理工学術院教授)
武岡 真司(理工学術院教授)
藤本 浩志(人間科学学術院教授)
澤田 亨(スポーツ科学学術院教授)
鈴木 克彦(スポーツ科学学術院教授)
谷澤 薫平(スポーツ科学学術院講師(専任))
【招聘研究員】
天笠 志保(東京医科大学公衆衛生学分野兼任助教、日本学術振興会特別研究員PD)
天野(永田)日出(名古屋大学大学院医学系研究科小児外科学)
荒木 邦子(早稲田大学スポーツ科学学術院非常勤講師)
伊藤 太祐(株式会社早稲田エルダリーヘルス事業団 AYUMI EYE事業部マネージャー)
勝山 正次(株式会社早稲田エルダリーヘルス事業団 AYUMIEYE事業部長)
小林 洋(大阪大学大学院基礎工学研究科機能創成専攻生体工学領域准教授)
佐藤 文康(株式会社早稲田エルダリーヘルス事業団部長)
立石 亮介(株式会社早稲田エルダリーヘルス事業団事業開発部部長)
筒井 祐智
服部 孝大(株式会社早稲田エルダリーヘルス事業団マネージャー)
本間 良太(株式会社早稲田エルダリーヘルス事業団 事業開発部主任)

連絡先

E-mail:[email protected]

WEBサイト

http://active-aging.jp/

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