エルダリー・ヘルス研究所【第Ⅱ期】【活動終了】
Research Institute for Elderly Health
【終了】2013~2018年度
研究テーマ
効果的・効率的に介護予防プログラムを運営・普及していくためのガイドラインの提示および普及・啓発活動の実践
分野:地域社会
研究概要
介護予防は、高齢者ができる限り要介護状態に陥ることなく、健康で生き生きとした生活を送るために支援を行うものであり、高齢者の特性に合わせたプログラムの開発、適切なスクリーニングや評価方法の確立、プログラム普及方策や環境整備、そして、これら一連の過程を事業化するためのシステム構築をトータルマネジメントすることで、はじめて介護予防が実効のあるものとなる。本研究所は。2004年度に作成した介護予防システムに基づき、スクリーニング、介護予防マネジメント、プログラムの開発、および評価に関する実績を蓄積してきた。わが国における超高齢化社会の諸問題に対しては、これまで以上に介護予防に関する情報の提供、地域におけるボランティア育成支援、介護予防に資する活動を行おうとする地域住民に対する場の提供の支援などを実施することが求められている。従って、今後、本研究所は、(1)介護予防対象となる高齢者の特性分析、(2)介護予防プログラムの開発、(3)介護予防の普及啓発・環境整備、(4)介護予防関連事業に関するシステム構築、(5)介護予防のための地域づくりの5つの領域から、これまでの研究成果や課題を踏まえて、継続して研究作業を行っていく。
更に、期間内に大きく5つのテーマについて研究を行い、各研究の成果を基により効果的・効率的な介護予防プログラムを普及・運営していくためのガイドラインを提示する予定である。
(1)介護予防プログラムの効果的な普及・啓発活動の検討
(2)アライメント改善のための新しい介護予防運動プログラムの開発と評価
(3)閉じこもり予防に関する介護予防事業マネジメント手法の開発と評価
(4)地域高齢者の社会参加促進のための教育プログラム開発と評価
(5)介護予防のための地域コミュニティ形成支援プログラム開発と評価
研究報告
【2016年度】
研究成果
・スポーツ産業学研究Vol. 27 (2017) No. 1
「ウォーキングによる環境保全効果の認知と歩行時間との関連」
ホン・ ガラム, 原田 和弘, 荒木 邦子, 中村 好男
上記に加えて、本研究所の研究成果を社会に還元するべく関連組織への協力支援を行った。
1)公開講演会
・2016/11 目からウロコの人生論/愉しい人生の創り方
・2016/10 膝の痛みを考える/老年症候群と介護予防
・2016年冬季開催(全4回)目からウロコの動作術 〜老けない・ボケない・痛めない〜
2)関連組織「Wasedaウエルネスネットワーク」への協力支援
・2016.10.5~2017.1.18計13回「ウォーキングマイスター講座」
・2016.10.6~2016.10.27計4回「ウエルネスゼミナール第1講・エイジングを愉しむ方法」目からウロコの人生論/愉しい人生の創り方
・2016.11.10~2016.1.1計4回「ウエルネスゼミナール第2講・ひざの痛みを考える/老年症候群と介護予防
3)ウォークイベント企画、開催支援
都内で年間約40回のウォークイベントを開催した。
4)招聘研究員、関係者の研修会開催
2016.2.13「トレーナー、インストラクターのパラダイムシフト」
1.遊馬広之「トレーナーとしての戦略の階層」
2.中村好男「エビデンスの罠」
【2015年度】
研究成果
・スポーツ産業学研究 Vol. 25(2015) No. 1
「節電への態度と縦断的身体活動量変化の関連」
荒木 邦子, 中村 好男
・スポーツ産業学研究 Vol. 25(2015) No. 2
「うつ病患者の運動療法の充実を目指して」
渡辺 久美, 荒木 邦子, 中村 好男
上記に加えて、本研究所の研究成果を社会に還元するべく以下の諸活動を行った。
1)公開講演会:「前向き思考のいきいき健康づくり」、2015/10/10
2)関連組織への協力支援
◆早稲田大学エクステンションセンター
・2015/4/6〜5/18(計6回)「目からウロコの歩き方講座」
・2015/7/6〜8/24(計6回)「日常生活動作を楽に美しくするコツ」
・2016/1/13 〜2/3(4回)「目からウロコの動作術〜老けない・ボケない・痛めない」
◆早稲田エルダリーヘルス事業団
・Welist第14号〜第17号(編集協力)
・イーロコモ手帳(編集協力)
◆Wasedaウエルネスネットワーク
・2015/8/25〜28(計7講座)、「10歳若返るウェルネス講座」
・その他、各種講座(計6講座)ならびにウォークイベント開催企画支援
【2014年度】
(1)運営委員会を開催し以下の課題について討議ならびに意見交換を行った。
1.これからの介護予防〜 予防給付の見直しと地域支援事業の充実について
2.立ち上がり動作を利用した下肢筋力評価
(2)本研究所の研究成果を社会に還元するべく以下の公開講演会を行った。
1.2014年6月1日(日)これからの介護予防
2.2014年10月11日(土)日常生活を楽にする
3.2014年11月10日(土)姿勢コンディショニング
4.2015年1月26日(月)尿失禁予防講座
5.2015年1月29日(木)老いを楽しむゼミナール
6.2015年2月18日(水)ゆがみ・こわばりコンディショニング
今後もこれまでの研究成果や課題を踏まえて、研究プロジェクトを継続して実施する予定である。
(2)研究成果
スポーツ産業学研究
「第24巻No1Eco-Friendly Attitudeと身体活動の関連」
荒木 邦子、原田 和弘、塩田 琴美、中村 好男
「第24巻No2透析患者の運動継続要因 -フィットネスクラブに通う高齢透析患者の事例-」
渡辺 久美、荒木 邦子、塩田 琴美、中村 好男
【2013年度】
本プロジェクト研究所は、2003年9月より2期10年にわたって活動してきたが、3期目(2013年10月1日〜2018年9月30日)の同名設置承認を受けて、引き続き「効果的・効率的に介護予防プログラムを運営・普及していくためのガイドラインの提示および普及・啓発の実践」を目的として研究活動を継続している。
2013年12月18日には、第1回運営会議が早稲田大学26号館602教室において開催され、新規設置報告および2013年度以降の事業計画が発表された。
今後は(1)介護予防対象となる高齢者の特性分析(2)介護予防プログラムの開発(3)介護予防の普及啓発・環境整備(4)介護予防関連事業に関するシステム構築(5)介護予防のための地域づくりの5つの領域から、これまでの研究成果や課題を踏まえて継続して研究作業を行う予定である。
なお、本研究所は研究参加費のほか、科学研究費や研究助成あるいは自治体や企業からの研究受託収入を獲得することによって研究活動を実施し、関連企業からの賛助寄付金も受け付けている。
所長
村岡 功[むらおか いさお](スポーツ科学学術院教授)
メンバー
【研究所員】
岡 浩一朗(スポーツ科学学術院教授)
岡田 純一(スポーツ科学学術院教授)
川上 泰雄(スポーツ科学学術院教授)
中村 好男(スポーツ科学学術院教授)
間野 義之(スポーツ科学学術院教授)
村岡 功(スポーツ科学学術院教授)
【招聘研究員】
荒木 邦子(早稲田大学非常勤講師)
牧迫 飛雄馬(鹿児島大学学術研究院医歯学域医学系教授)
森田 勝広
秋元 誠吾(株式会社リハネット代表取締役)
秋山 恵美子(聖隷クリストファー大学社会福祉学部)
井澤 和大(聖マリアンナ医科大学附属病院リハビリテーション部係長)
奥田 文子(オフィスF代表)
島田 保子(株式会社タニタヘルスリンク保健師(非常勤))
肥後 梨恵子(国士舘大学武道・徳育研究所非常勤研究員)
福地 崇 (早稲田アクティブ株式会社取締役)
溝邉 英子(医療法人清新会介護老人保健施設ピースプラザリハビリテーション科健康運動指導士)
渡辺 久美(健康運動指導士(フリーランス))
磯貝 頼秀(株式会社早稲田エルダリーヘルス事業団 理事)
新原 惠子(雪印メグミルク株式会社関東販売本部関東コミュニケーションセンター食育普及担当)
八幡 全一(株式会社東急スポーツオアシス経営企画本部総務部部長)
松本 和興(東京聖徳学園 聖徳三田幼稚園、聖徳学園八王子中央幼稚園、聖徳学園多摩中央幼稚園学校薬剤師)
宇津木 房夫(早稲田アクティブ株式会社執行役員)
石川 啓子(株式会社東急スポーツオアシスヘルスケア事業マネージャー)
内藤 隆(株式会社シーエスアップ代表取締役)
箕輪 久子(平成学園入間看護専門学校非常勤講師)
桑田 勇人(株式会社東急スポーツオアシス ヘルスケア事業 マネージャー)
筒井 祐智(株式会社早稲田エルダリーヘルス事業団代表取締役)
肥川 英司(株式会社アネムホールディングス取締役経営戦略室代表)
古田 正信(医療法人医和基会 法人本部事業部長)
伊藤 久敬(広済鍼灸院院長)
連絡先
所沢キャンパス 村岡功研究室内
※ホームページ内の問い合わせフォームよりご連絡ください。