Comprehensive Research Organization早稲田大学 総合研究機構

その他

キャリアデザインと学習サービス研究所【第Ⅰ期】
Research Institute for Career Design and Learning Services

研究テーマ

実践と理論の有機的結合手法による「キャリアデザイン学」と「学習サービス論」の構築と、その融合による「高等教育機関におけるキャリアデザイン能力育成」のための実学方法論を確立することを目標とする。

分野:教育

研究概要

本研究所「キャリアデザインと学習サービス研究所」は「自立的キャリア形成支援教育開発研究所」(所長:松居辰則、2010年4月1日〜2015年3月31日)での活動を継続し、さらにその内容を発展させることを目標とする。
「自立的キャリア形成支援教育開発研究所」では、学部学生、大学院生を対象に自立的・自律的に自身のキャリアを形成するための基礎力を涵養する教育カリキュラムを産学連携で開発し、「キャリアデザイン学(仮称)」として体系化に関する研究を行うことを目的に活動を行ってきた、中心的な連携内容は以下の1〜5の通りであった。5年間の活動で1〜3および4の途中段階まで達成することができた。

1:ニーズに基づく教育内容の整備とキャリア形成に関する研究の推進
2:カリキュラム開発・教材開発、および実学のマネジメントシステムの開発
3:学部生・大学院生の教育プログラムの開発
4:企業(中堅クラス)の研修プログラムの開発
5:実学(キャリアデザイン学)の学問体系化

そこで、本研究所では上記の成果を更に発展させ、「キャリアデザイン学」と「学習サービス論」の構築と、その融合による「高等教育機関におけるキャリアデザイン能力育成」のための実学的方法論を確立することを目標とする。具体的には以下の3点に関して実践と理論を有機的に結び付けて研究を推進する。

(1)「キャリアデザイン学」の実践と評価、分析:「キャリアデザイン学」(2010年度開講)の授業の実践と受講学生や担当講師(企業、大学)による評価を分析することにより、内容の体系化を目指す。体系化とその結果に基づく授業実践を担当者(本研究所所員、招聘研究員)自らが担当することにより、実学的に研究を展開する。

(2)IS029990等の「学習サービス」に関する社会的ニーズへの対応:IS029990の普及と実装に関する活動を通して、「キャリアデザイン学」の高等教育のみならず社会人教員、生涯学習との接続性を検討する。

(3)サービスとしての学習・教育に関する検討:「学習サービス」論を構築するための必要要件に関する研究を行う。そして、(1)(2)で構築された、「キャリアデザイン学」との融合を検討する。

研究報告

【2017年度】
2017年度は以下のような活動を行った.
(1)キャリアデザイン分野
早稲田大学グローバルエデュケーションセンター(GEC)設置科目「キャリアデザイン学」は所長(松居)の都合で休講とした.本授業はその準備段階(授業は2010年度開講)から8年が経過し一定の成果を得たため,今後の新たな段階に向けて授業内容を全面的に見直すことになった.2017年度は2018年度以降の授業内容についての再構成を行った.
(2)学習サービス分野
厚生労働省平成29年度委託事業「民間教育訓練機関に対する質保証の取組支援の実施事業」に参画した.また,ISO/TC232国内審議委員会を開催し,ISO29990等の「学習サービス」に関する社会的ニーズへの対応,ISO29990の普及と実装に関する活動を通して,「キャリアデザイン学」の高等教育のみならず社会人教育,生涯学習との接続性の検討を行った.
(3)その他
サービスとしての学習・教育に関する研究,および「学習サービス論」を構築するための必要要件に関する研究を行った.特に,学習サービスを実現するための構成要素についての研究開発を行った.具体的には「メタ認知に基づく学習過程の構築と実践」,「学習エビデンスのための学習者の心的状態の推定方法」,「脳機能モデルに基づくインタフェース設計指針の検討」について研究・開発・実践を行い,国内外の関連学会での発表を行った.

【2016年度】
2016年度は以下のような活動を行った.
(1)キャリアデザイン分野
早稲田大学グローバルエデュケーションセンター(GEC)設置科目「キャリアデザイン学」の運営と評価を行った,受講生は全学から約60名であった.本授業はその準備段階(授業は2010年度開講)から8年が経過し一定の成果を得たため,今後の新たな段階に向けて授業内容を全面的に見直すことになった.
(2)学習サービス分野
厚生労働省平成28年度委託事業「民間教育訓練機関に対する質保証の取組支援の実施事業」に参画した.また,ISO/TC232国内審議委員会を開催し,ISO29990等の「学習サービス」に関する社会的ニーズへの対応,ISO29990の普及と実装に関する活動を通して,「キャリアデザイン学」の高等教育のみならず社会人教育,生涯学習との接続性の検討を行った.
(3)その他
サービスとしての学習・教育に関する研究,および「学習サービス論」を構築するための必要要件に関する研究を行った.特に,学習時の生体情報,行動情報からの学習者の心的状態の推定方法に関する研究を行い,国内外の関連学会において研究成果に関する発表を行った.

所長

松居 辰則[まつい たつのり](人間科学学術院教授)

メンバー

【研究所員】
松居 辰則(人間科学部教授)
金子 孝夫(人間科学学術院教授)
尾澤 重知(人間科学部准教授)
楠元 範明(教育学部教授)
枝川 義邦(研究戦略センター教授(任期付))

【招聘研究員】
岡﨑 桂太(早稲田大学人間科学部通信教育課程教育コーチ)
麻野 慎哉(株式会社内田洋行北海道支社北海道営業部ICT担当課長)
櫻瀬 公美(一般社団法人人材育成と教育サービス協議会運営委員会副委員長)
宮澤 賀津雄(ISO/TC232国内審議協議会委員長)

連絡先

[email protected]

WEBサイト

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