Comprehensive Research Organization早稲田大学 総合研究機構

その他

ジャーナリズム研究所【第Ⅱ期】
Institute for Journalism

【終了】2015~2019年度
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研究テーマ

アカデミズムの場とジャーナリズムの場を連携させるツールの研究開発

文化:社会システム

研究概要

本研究所は、教育・研究・社会貢献を三位一体として有機的に組み合わせて、ひとつの連結する環を形成することによって、デモクラシーとジャーナリズムの接続と再接続に貢献することを目的とします。その目的を達成するために以下の事業プログラムを進めていきます。

(1)学部レベルのジャーナリスト教育の実施
前身のジャーナリズム教育研究所で培った教育モデルを継承し、発展させます。早稲田大学全学共通副専攻ジャーナリズムでは、すべての学部の学生がジャーナリズムを副専攻として修了することができます。本研究所のメンバーがその授業を受け持ち、ジャーナリズム概論、ジャーナリズム演習ベーシックなどのコア科目でティーチングを行います。「ジャーナリズムとは何か」「ジャーナリストとはどのような職業か」を理解した学生をメディアの現場に送り出すことを継続して進めていきます。

(2)ウェブマガジンの展開
「ジャーナリズムをジャーナリズムする」をモットーにして、いくつかの切り口から複数のウェブマガジンを刊行します。そこに調査研究、教育活動、社会活動を反映させ、逆にそこからそれらの活動へ向かって刺激を発信していきます。

(3)ジャーナリズムカフェの開催
主として若手ジャーナリストを対象としてジャーナリズムカフェ(通称Jカフェ)を大学のスペースで開催します。これは何でも話せる場であり、それを聞いてくれる人のいる場であり、職場の日常から離れて充電する場です。研究所のメンバーのベテランのジャーナリストがファシリテーターを務めます。年2回の開催を予定しています。

(4)ドキュメンタリーカフェの開催
ドキュメンタリーは観る者に人間や社会や時代の抱える問題への認識を促し、観る者の感受性と想像力に訴える力をもっています。研究所では、学生や一般市民がドキュメンタリーを観る機会、そして制作者と対話する場を大学のなかに作り出します。これを「Wドキュメンタリーカフェ」(通称Wase-Docu)として、定期的に開催していきます。

(5)出前研修の提供
研修の出前をします。依頼側のニーズや日程などを伺って、適切な研修プログラムを組み、研究所のメンバーでチームを作って、どこへでも出かけていきます。ジャーナリズム教育に長らく関わってきた研究所のメンバーが現場の活性化にお手伝いをします。

(6)ジャーナリズム・ビジネスモデルの研究開発と実践
「今後ジャーナリズム活動をどのように賄っていくか」を問題意識として、新時代に合った新しい経済的・技術的モデルの調査研究や研究開発を進めていきます。と同時に、その成果を活かして実験モデルを構成し、実用化のために実践していきます。

研究報告

【2018年度】
2018年度の研究の柱として、ジャーナリズム論などの教科書、副読本の作成に取り組んだ。まず最初の取り組みとして、平和学をジャーナリズムの視点から問い直す研究書の出版に向けて8回の研究会を重ねてきた。成果物は研究員の金黙敬、野中章弘を中心に2人の招聘研究員を加え、「越境する平和学」という題名で、2019年9月に刊行予定(法律文化社刊)。
ジャーナリズムの現場とアカデミズムの相互理解と協働を目指す活動として、さまざまなテーマでシンポジウムなどを開催。映像表現の分野では、7月と1月(2019年)の2回、映画監督たちと現代の課題について語る「映画監督と時代」(大隈小講堂)、その他、戦争報道を考える「戦争のリアル~兵士たちのPTSD」(6月)、イラク戦争報道におけるジャーナリズムのあり方を考えるシンポジウム「イラク戦争から15年」(7月小野記念講堂)と写真展「イラク・戦火の子どもたち」(ワセダギャラリー)、人権と労働の尊厳についてのシンポジウム「アカデミズムとジャーナリズムは何ができるのか」(10月大隈講堂)などを開催。
教育面では、タイのチュラロンコーン大学政治学部と研究所主催で大学院生、学部生を対象とした東南アジア研修(タイ・カンボジア)を実施(8月19日~25日)。

【2016年度】
1 学部レベルのジャーナリスト養成教育の実施
 グローバルエデュケーションセンター設置の全学共通副専攻ジャーナリズム・コースの教育を実施し、ジャーナリスト志望の学部学生にジャーナリスト養成教育を提供した。ここで教育された学生の多くがメディア企業への就職を達成した。

2 持続的発展可能なジャーナリズム・モデルの研究開発
 「今後ジャーナリズムをどのように賄っていくか」を問題意識として、新時代に合った新しいビジネスモデルの調査研究や研究開発を進めた。2016年3月に「早稲田調査報道プロジェクト」を発足させ、2017年2月1日に調査報道メディア「ワセダクロニクル」の発信を開始した。同時に、クラウドファンディングと寄付モデルによる資金調達の研究開発を行った。

3 ジャーナリズムカフェの開催
 若手ジャーナリストが企業を越えて集える場所を作り出し、招聘研究員がファシリテーターを務めて、研修会を開催した。6月と10月の2回開催した。

4 ドキュメンタリーカフェの開催
 2016年6月30日〜7月3日の4日間、早稲田小劇場どらま館で、Wasedocuフェス2016「ドキュメンタリーが語る原発と戦争」を開催し、好評を博した。

【2015年度】
1 学部レベルのジャーナリスト養成教育の実施
 グローバルエデュケーションセンター設置の全学共通副専攻ジャーナリズム・コースの教育を実施した。コア科目のジャーナリズム概論やジャーナリズム演習ベーシックやメディア・インターンシップを担当して、ジャーナリスト志望の学部学生にジャーナリスト養成教育を提供した。ここで教育された学生の多くがメディア企業への就職を達成した。
2 持続的発展可能なジャーナリズム・モデルの研究開発
 「今後ジャーナリズムをどのように賄っていくか」を問題意識として、新時代に合った新しいビジネスモデルの調査研究や研究開発を進めた。メディア技術の新しい動向に注目しつつ、ジャーナリズムの経済的な基礎の探求という視点から研究し、実験開発を準備した。
3 ジャーナリズムカフェの開催
 主として若手ジャーナリストを対象としてジャーナリズムカフェ(通称Jカフェ)を大学のスペースで開催した。若手が企業を越えて集える場所を作り出し、招聘研究員がファシリテーターを務めて、アドバイスと意見交換をした。7月と11月の2回開催した。
4 ドキュメンタリーカフェの開催
大学構内でドキュメンタリー作品を観る会「Wドキュメンタリーカフェ」(通称Wasedocu)を学生向け、一般向けに定期的に開催した。作品の視聴とゲストのトークを組み合わせて行う。6月、7月、10月、11月の4回開催した。

所長

野中 章弘[のなか あきひろ](教育・総合科学学術院教授)

メンバー

【研究所員】
野中 章弘(教育学部教授)
伊藤 守(教育学部教授)
藁谷 友紀(教育学部教授)
浜 邦彦(教育学部准教授)
金 敬黙(文化構想学部教授)

【招聘研究員】
大石 泰彦(青山学院大学法学部教授(青山学院大学法学部教授))
別府 三奈子(法政大学社会学部・大学院社会学研究科教授(法政大学社会学部・大学院社会学研究科教授))
吉田 敏浩(フリージャーナリスト(立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科特任教授))
依光 隆明(朝日新聞諏訪支局長(朝日新聞諏訪支局長))
佐藤 直子(東京新聞論説委員兼編集委員(東京新聞論説委員兼編集委員))
笹島 康仁(高知新聞社編集局報道部記者(非表示))
大矢 英代(フリーランスジャーナリスト)
王 慧槿(NPO多文化共生センター東京 理事・顧問)
南雲 勇多(東日本国際大学経済経営学部特任講師)
海野 麻実(ジャーナリスト)
直井 里予(京都大学東南アジア地域研究研究所連携研究員)
中野 香帆里(ジャーナリスト)

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