次世代のベンチャー、起業家の支援・育成にかかる各種プログラムの開発・評価
イノベーションの期待される技術シーズの事業化にかかる、多角的な検証など
分野:社会システム
大学発ベンチャーは、大学に潜在するシーズや人材を発掘し、新たな産業を創出する「イノベーションの担い手」として期待されてきた。2013年6月に閣議決定された「科学技術イノベーション総合戦略」の施策においても、大学の機能強化と共に大学発ベンチャー企業の活性化が盛り込まれている。しかしながら、どのようにベンチャーや起業家を支援・育成するかという点では、いまだ試行錯誤の段階にあるといえる。
このような状況に対し本研究所では、希少な成功事例の分析などのアプローチにより、起業家の支援・育成にかかる各種プログラムの開発・評価を行う。同時に、イノベーションの期待される技術シーズの事業化について、産学の連携により多角的な検証を行うことで、次世代のベンチャー・起業家の支援・育成に貢献することを目的とする。
【2016年度】
1.提携講座(GEC・ベンチャー起業家型リーダー養成講座)の運営
2016年度は、本学OBが創業したアルムとの提携講座として開講した。当研究所の研究員が教育活動に参画し、好評のうちに終了した。
2.定例研究会の実施
2016年度は、定例会を3回開催し、以下のような議論を行った。
第1回:東京大学における産学連携活動、特にベンチャー起業家育成プログラム、ジャパン・ビジネスモデル・コンペティションおよびその世界大会、本学の学生起業家の活動状況、およびアルム提携講座の準備進展状況について。
第2回:東京工業大学における産学連携活動、特にベンチャー起業家育成プログラム、ジャパン・ビジネスモデル・コンペティションおよびその世界大会、本学の学生起業家の活動状況、およびアルム提携講座の準備進展状況について。
第3回:アルム提携講座の受講者を対象としたビジネスプランコンテスト・審査会を実施した。書類審査により選抜された8名のプレゼンテーションおよび審査がなされた。
3.ビジネスプランコンテストの開催
ビジネスプランコンテストの審査結果の発表会および表彰式を開催した。
当研究所の研究員に加えて学内外の専門家を招聘して交流会も同時に開催し、今後の起業家活動を進展するための意見交換を行った。
【2015年度】
1. 定例研究会の実施
2015年度は、定例会を4回開催し、以下のような議論を行った。
第1回:3D技術を応用した産学連携の進展状況、過去の産学連携の実例、当研究所の提携講座の準備状況、および定型講座の受講生によるベンチャー企業2社の状況について
第2回:各メンバーの研究成果に基づく産学連携活動の現状と課題、事業化に関わる着想経緯と開発の現状、ケーススタディとしてスマホアプリのリリース経緯について
第3回:翌年の国内外における経済環境の展望、提携講座の進展状況と今後の予定について
第4回:次年度提携講座の計画、提携講座の受講生起業家をゲスト講師とした事業活動の進展状況について
2. 提携講座(GEC・ベンチャー起業家型リーダー養成講座)の運営
2015年度は、各研究員が教育活動に参画し、好評のうちに終了。次年度からは、本学OBが創業したアルムとの提携講座として開講予定。
河合 隆史[かわい たかし](理工学術院教授)
【顧問】
並木 秀男(早稲田大学名誉教授)
【研究所員】
河合 隆史(理工学術院教授)
藁谷 友紀(教育・総合科学学術院教授)
朝日 透(理工学術院教授)
橋田 朋子(理工学術院准教授)
【招聘研究員】
鈴江 栄二
東 英治(株式会社東京証券会館監査役)
遠藤 千咲(玩具・雑貨プランナー)
大江 健(早稲田大学 参与)
太田 啓路(株式会社リ・インベンション代表取締役社長)
雁金 利男(Vertex Venture Holdings Ltd運用アドバイザー)
田村 真理子(日本ベンチャー学会事務局長)
西村 邦裕(株式会社テンクー代表取締役社長)
謝 軼(Cmapper株式会社 取締役)
鈴木 勝博(桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授)
澤 寛
藤本 瞭一(ナノテクノロジー研究所招聘研究員)
奥田 聡(株式会社プライムスタイル代表取締役)