Comprehensive Research Organization早稲田大学 総合研究機構

その他

メディア・シティズンシップ研究所【第Ⅱ期】
Institute for the Studies of Media and Citizenship

【終了】2013~2018年度
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研究テーマ

多文化社会とメディアの公共性の再創造〜メディア教育への接続

分野:文化

研究概要

グローバル化によって急速に進む多文化社会において、どのようなメディアの「公共性」が可能なのか。メディアそのものが変化している中で、旧来の均質的な国民国家を超えた新しい枠組みの中で、どのようにして多種多様な人々の「文化的市民権」を構想できるか。
本研究は、これまでのメディア研究、社会学、そして政治学で交わされてきた「公共性」や「市民権」の議論を参照しつつ、現在海外で活発に議論されている論点や政策を踏まえながら、移動や移住の経験によって新しいアイデンティティを持ちつつある国内外の人々を対象にした聞き取り調査を継続的に実施し、メディアの接触状況や彼ら自身の情報発信の現状について明らかにする。また、彼らをサポートするためのさまざまなメディア実践を行っている人々にも聞き取り調査をおこない、多文化社会における「メディア公共性」の多角的なあり方を検証する。
さらにこうした聞き取り調査やフィールドワークを通じてコンタクトできた人たちのメディア実践活動を大学の教育に活かすために、定期的にワークショップやシンポジウムを開催して、「メディア教育」の新たな方法を彫琢していくことを目指す。

以上の研究の概要ならびに研究の目的は、この5年にわたる研究所の活動の成果を基盤にしたものであり、特に今後の5年間は、これまで創り上げてきた研究者間、メディア実践者間のネットワークを生かしながら、海外の大学や研究所との交流をより活発化すること、NPOやNGO組織との連携をより一層重視して、研究所がコンタクトする範囲をより広範なものにすることを重視していく。

研究報告

【2016年度】
2016年4月から2017年3月までの期間、研究所所長の伊藤守(教育総合科学学術院)が特別研究期間を取得して、ドイツ・ボン大学で在外研究を行っていたため、浜邦彦(教育総合科学学術院)が所長代理となり、研究所としての活動を行った。主な活動は以下の通りである。
 第1は、ボン大学において、研究所とボン大学日本語学科との共催で、9月26日~28日にかけて公開研究会を行った。具体的には、9月26日の午後にケルン日本文化会館の協力を得て、同会館で伊藤が「311以降の日本社会と文化」というテーマで基調講演を行い、続いて研究所の招聘研究員の清家竜介(龍谷大学)、毛利嘉孝(東京藝術大学)等がワークショップで「東アジア圏におけるメディアと社会運動」「日本のシティズンシップ教育の現状」等について報告を行った。27日は、ドイツ側からボン大学、ケルン大学の教員が参加し、「ドイツにおける移民と難民問題と演劇」「ドイツの難民受け入れとアート」等の報告がなされ、28日は総括討論を行った。参加数約40名。
この共同研究については、2017年中に研究所編としてその成果をせりか書房から出版することが決定している。
 第2は、浜研究所長のもとで、2017年3月17日に、沖縄のドキュメンタリー監督である三上智恵氏を迎えてドキュメンタリー上映会ならびに三上氏の講演会を実施した。テーマは『「標的の島」が問いかけること 〜三上智恵監督、沖縄基地問題を語る現在』である。沖縄の置かれている現状を広く学生に伝え、インデペンデントの制作者・監督として映像を制作している方の活動の社会的意義を考える良い機会となった。参加人数は約70名。

2016年度の活動として特記すべきは以上2つの取り組みである。

【2014年度】
2014年10月より研究所の第二期の活動が開始された。研究所の目的は、第一期に引き続いて、映像作家やインデペンデントの映画監督やドキュメンタリー制作者など、マスメディアとは異なる位置から様々なメディアを活用した情報発信を行っている方々との共同研究を発展させること、ならびに日本で生活する外国籍の人たちの「文化的市民権」を保障するために文化、メディアが果たすべく役割を実践的に研究することにある。
この目的に沿いながら、2014年度は、2つの企画を立てた。第1は、研究所とカルチュラル・スタディーズ学会との共催で、ワークショップ「フクシマの放射能汚染と甲状腺被曝」を企画し、研究所所長・伊藤守ならびに日野行介(毎日新聞社会部記者)が上記のテーマをめぐって報告した(参加者約50名)。第2は、研究所が第二期目に入ったことを記念する企画として、映画上映会+ワークショップ「フクシマの子供たち」を12月に開催した。映画はトーマス・アッシュ監督「A2BC」を上映し、アッシュ監督はスカイプでワークショップに参加した(参加約30名)。

所長

伊藤 守[いとう まもる](教育・総合科学学術院教授)

メンバー

【研究所員】
伊藤 守(教育・総合科学学術院教授)
浜 邦彦(教育・総合科学学術院准教授)
原 克(教育・総合科学学術院教授)

【招聘研究員】
光岡 寿郎(東京経済大学コミュニケーション学部専任講師)
清家 竜介
堀口 剛(東京大学大学院情報学環交流研究員)
清水 利尚(クオリカ株式会社)
毛利 嘉孝(東京藝術大学大学院教授)
清水 知子(筑波大学人文社会系准教授)
平田 由紀江(日本女子大学人間科学部現代社会学科准教授)

連絡先

教育・総合科学学術院 伊藤守研究室
Tel : 03-5286-1868
E-mail:[email protected]

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