Comprehensive Research Organization早稲田大学 総合研究機構

その他

平和学研究所【第Ⅱ期】
Waseda University Peace Studies Institute

【終了】2006~2011年度
過去の研究所活動はこちら

研究テーマ

早稲田大学から平和のメッセージを世界に発信すること、現代世界の平和と戦争、暴力の問題を学際的に検討し、総合的に考えると同時に、アカデミックな場と実践の場を結び、平和研究の発展自体に寄与する。研究・教育(講義・演習・実習)・実践(国際紛争解決会議の招致など)の三位一体となった試みにも挑戦する。

研究概要

第一に、グローバル化の時代に戦争や民族紛争、テロリズムの不安はかえって増大している。こうした時代に若い世代に戦争や暴力と平和の問題を、理論的かつ政策的に考えてもらうために、かつ日本の平和憲法及び被爆体験を踏まえて、早稲田大学から平和のメッセージを世界に発信することを目的として、本研究所を設置した。
第二に、本研究所では、政治学、経済学、法学、社会学、歴史学、生物学、情報通信科学等の多面的な視点から、今日の世界の軍事経済、南北問題、市民社会、ジェンダー、平和文化、環境問題、科学技術などを学際的に検討し、現代世界の平和と戦争、暴力の問題を総合的に考えると同時に、アカデミックな場と実践の場を結び、平和研究の発展自体に寄与する。
 こうした目標の実現には、プロジェクト研究所発足以来の各研究員の各分野からの研究成果の蓄積によるところが大きい。「第1期」の成果を基礎として、「第2期」は、より発信性の高い平和学の世界拠点の一つを目指した研究を中心に据える。具体的には、これまでどおりオープン教育センター・テーマカレッジ「21世紀世界における戦争と平和-広島・長崎連携講座」の運営支援を「テーマ・スタディーズ」に移行して継続する。これまでの貴重な研究蓄積を出版・web siteに uploadして公開発信性を高める。さらに、拠点性を高めるために、巨大なlink siteを構築公開する。より具体的には、成果公表をかねて、日本平和学会の2007年度研究大会を招請済みである。
 「第3期」の萌芽となるような研究・教育(講義・演習・実習)・実践(国際紛争解決会議の招致など)の三位一体となった試みにも挑戦する。

研究報告

※平和学研究所
2011年10月01日〜2016年09月30日までの活動に関してはこちら
http://www.kikou.waseda.ac.jp/WSD322_open.php?KenkyujoId=5W&kbn=0&KikoId=01

※平和学研究所
2003年10月01日〜2006年09月30日までの活動に関してはこちら
http://www.kikou.waseda.ac.jp/WSD322_open.php?KenkyujoId=L3&kbn=0&KikoId=01

2008年度
研究報告 2008年度は、オープン教育センター設置の講座「21世紀における戦争と平和:広島・長崎連携講座」を開講し、約300名の熱心な学生の聴講を得た。これに伴い、テーマカレッジ、テーマスタディを運営し、演習科目などを設けた。
 2008年10月4日には、東京外国語大学大学院地域文化研究科平和構築・紛争予防講座、早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)とともに、平和学研究所が共同主催して、シンポジウム「Peace Ad − 平和コミュニケーションの挑戦」を早稲田大学大隈記念タワーで開催し、9月29日(月)〜10月4日(土)展示「Peace AD Exhibition」を早稲田ギャラリーで行った。当研究所からは、所長が、パネリスト兼コーディネーターとして出席した。
 2009年3月には、昨年度と同様に、『早稲田平和学研究』第2号を刊行した。08年度も上記講座から5名の報告者を選び、それぞれ講義をもとに加筆修正いただいた論考を5本集めたものであった。送付先からはすこぶる評判の良い反応が送られてきている。なお、同書は、早稲田大学図書館、各学生読書室などに配架されている。
2007年度
研究報告 2007年度は、オープン教育センター設置の講座「21世紀における戦争と平和:広島・長崎連携講座」を開講し、約300名の熱心な学生の聴講を得た。これに伴い、テーマカレッジ、テーマスタディを運営し、演習科目などを設けた。
 2007年9月28日(金)には、(社)生活経済政策研究所とともに、平和学研究所が共同主催して、シンポジウム「連帯経済−グローバリゼーションへの対案」を早稲田大学西早稲田キャンパス14号館101教室で開催した。当研究所からは、初代テーマカレッジ長である西川潤名誉教授が報告者として、所長が、司会兼パネリストとして出席した。グローバリゼーションの進行と共に世界的に南北格差、貧富格差は環境破壊を伴いつつ拡大し、所得や機会の格差、地域格差が拡大している。このようなグローバリゼーションのもたらす負の側面に対して、近年、「連帯経済」の概念が提唱され、その理論化と政策面での実践が各所で始まっている。日本で初めての連帯経済の理論と政策をまとめた研究書の発刊を記念して、この内容を検討するシンポジウムを開催した。
 2008年3月には、『早稲田平和学研究』創刊号を刊行した。07年度の上記講座から4名の報告者を選び、それぞれ講義をもとに加筆修正いただいた論考を4本集めたものであった。送付先からはすこぶる評判の良い反応が送られてきている。なお、同書は、早稲田大学図書館、各学生読書室などに配架されている。
2006年度
研究報告なぜ日本の一流大学には平和学がないのか。早稲田大学に設置されるとすれば、それは、画期的な意義を有する。世界的に屈指の平和学開祖のJohan Galtung博士の言葉である(対談:ヨハン・ガルトゥング、多賀秀敏「『平和の世紀』への提言–日本人はいかにして世界に貢献しうるか」『潮』449号、76−85頁、1996年7月)。
 平和学研究所は、2006年度「オープン教育センター・テーマカレッジ『21世紀世界における戦争と平和-広島・長崎連携講座』」の開設、運営を通じて、学際性、国際性、開放性、実学性が確保された平和学の研究拠点作りを中心に行った。Galtung博士の言葉にあるように、早稲田大学が平和学研究成果を発信することを継続していくことは、大きな意義を有し、かつ、グローバルに飛躍する本学にとっての責務でもあるといいうる。
「オープン教育センター・テーマカレッジ『21世紀世界における戦争と平和-広島・長崎連携講座』」の開設、運営では、内外の多くのゲストスピーカーと、全学の学部の壁を越えた専門家のそれぞれの分野からアプローチする講義を行った。テーマ・カレッジのほかには、TICAD共催による「難民問題講座」、小規模ゼミインターンシップとして広島平和文化センターへの学生の派遣を行った。

所長

多賀 秀敏[たが ひでとし](社会科学総合学術院教授)

メンバー

研究所員
多賀 秀敏(社会科学総合学術院教授)
水島 朝穂(法学学術院教授)
勝方 恵子(国際学術院教授)
山崎 芳男(理工学術院教授)
加納 貞彦(国際学術院教授)
篠原 初枝(国際学術院教授)
勝間 靖(国際学術院教授)
奥迫 元(社会科学総合学術院専任講師)
黒田 一雄(国際学術院教授)
山田 満(社会科学総合学術院教授)

招聘研究員
笹岡 雄一(国際協力機構(JICA)研究所上席研究員)
中村 香代子(早稲田大学社会科学総合学術院助手(任期終了))
平田 准也(早稲田大学社会科学総合学術院助手(任期終了))
五十嵐 誠一(京都大学グローバルCOE研究員、早稲田大学社会科学総合学術院客員次席研究員)

連絡先

社会科学総合学術院多賀秀敏研究室

研究所コンタクト先:
E-mail: [email protected]

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/inst/cro/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる