先端生産システム研究所【第Ⅰ期】【活動終了】
Institute for High Technology Production Systems
【終了】2006~2011年度
研究テーマ
弾性体の高精度精密加工システムの共同研究並びに食農環境を軸とした地域活性化研究
研究概要
(1) 中小の企業では自前で新しい技術開発に取り組むことが必ずしも可能ではなく、大学との共同研究に大きな期待をもっている。とくに、これからの応用範囲の拡大が期待される「中小企業を対象としたITソリューション事業」、「生産現場の環境対応型脱フロン空調システムの開発」について、先端生産システム研究所が展開してきた成果をもとに、研究領域の拡大と実用化を目指す。
(2) 地域の活性化については、農業地域では農業従事者の高齢化による担い手不足が顕在化し、それによる耕作放棄地の増加が進んでいる。他方、農業政策は食料自給率の向上と農業地域の活性化を試みているが、食料自給率は最低の40％のまま、上昇する見通しがたっていない。上記の課題について先進的な認定農家だけではなく、数年後に耕作放棄地となる可能性のある農家や土地持ち非農家を含めた地域全体の農業システムの構築こそが、農業地域への活性化策となるという仮説を持っている。外部の資源に頼る従来型の地域活性化対策ではなく、食・農・環境を軸にした地域の持つ資源を有効に活用した新しいシステムの構築と地域の活性化を研究テーマとして、上記仮説を実証していく。
研究報告
※環境エネルギー技術総合研究所
2011年10月01日〜2016年09月30日までの活動に関してはこちら
http://www.kikou.waseda.ac.jp/WSD322_open.php?KenkyujoId=89&kbn=0&KikoId=01
※先端生産システム研究所
2001年12月01日〜2006年11月30日までの活動に関してはこちら
http://www.kikou.waseda.ac.jp/WSD322_open.php?KenkyujoId=89&kbn=0&KikoId=01
2011年度
研究報告１．省エネルギーシステムに関連する研究
ヒートポンプを中心に各種省エネルギーシステムの先端技術および最新活用動向調査に関する複数の外部資金を獲得した。
以下の研究を進めた。
・環境負荷の少ない省エネルギーシステムに資する関連要素，システム技術の高性能化研究
・省エネルギー解析シミュレーターの開発
・ヒートポンプを利用した環境調和型空調システムの実用化研究
・次世代ヒートポンプに関する調査研究
２．食・農・環境を軸とする地域活性化に資する地域社会システムの研究
本研究は、インキュベーション・オン・キャンパス本庄早稲田を拠点として，産官学の連携により行った。なお、環境総合研究センターにおける研究プロジェクト「食・農・環境による本庄地域活性化に関する研究」を立ち上げ、連携研究を開始した。また、多様な地域活性化の取組についての実例調査（文献および現地調査）を行った。
日本国内農畜水産業活性化推進地域の選定を行い、岐阜県高山市、群馬県前橋市などの 農業生産法人等との連携研究を検討した。
食品加工技術（ソフトスチーム加工技術）について、特許「米飯製造方法及び米飯製造装置（特願2012-9321（2012.1.19））」を出願するなど、技術の確立（品質、機能性、安全性向上のための加工技術検討）に係る研究を進めた。
さらに、農畜水産物の生産，製造・加工，販売（流通・小売）まで一貫した地域展開システム確立のための研究の一環として、外部資金獲得の検討を行った。
所長
齋藤 潔[さいとう きよし]（理工学術院教授）
メンバー
顧問
河合 素直（元早稲田大学理工学術院基幹理工学部教授）
研究所員
齋藤 潔（理工学術院教授）
三輪 敬之（理工学術院教授）
武藤 寛（理工学術院准教授）
天野 嘉春（理工学術院教授）
招聘研究員
中川 安明（立山科学工業?顧問）
吉川 朝郁
山口 秀和（（株）セブン＆アイ HLDGS.総務部環境推進シニアオフィサー）
山脇 久樹（株式会社イーズ 理事）
黄 奎大（柳韓大学助教授）
山川 裕夫（（株）T.M.L代表取締役社長）
連絡先
Email:[email protected]
（事務局）
