Comprehensive Research Organization早稲田大学 総合研究機構

その他

スポーツ医学リサーチ研究所【活動終了】
Waseda Sports Medical Research Center

【終了】2006~2011年度
過去の研究所活動はこちら

研究テーマ

中高年の健康づくりに対する医学的サポート

研究概要

1.フィットネスクラブと提携。中高年の健康づくりのため希望者に対してメディカルチェックの上適切な内科的、整形外科的運動メニューを作成し3ヶ月にわたり指導する。その有用性について簡単な体力テストと血液検査で判断する。
2.競技レベルのスポーツ選手を怪我から守るための予防プログラムの開発と普及。この障害予防のプログラムは種目により異なるが、特にバランス系やジャンプ系トレーニングを主体とした20分程度のどの選手にもできるプログラムである。今回は前十靱帯損傷のみであるが近い将来には足関節捻挫なども行いたい。

研究報告

※発育発達研究所
2011年10月01日〜2016年09月30日までの活動に関してはこちら
http://www.kikou.waseda.ac.jp/WSD322_open.php?KenkyujoId=5S&kbn=0&KikoId=01

2009年度
研究報告 スポーツ医学リサーチ研究所の研究課題として、近年体力低下が問題になっている子どもの身体発育に関する基礎データ作成および活動を促すシューズやランドセルなどの教育用具の改良のための身体計測研究を行ってきた。
 子どもの足部の形態やその成長様式について、縦アーチの成長の指標となる舟状骨高の成長は早期(男で10歳頃、女で9歳頃)に終息する結果が得られた。これらの知見は小児用の靴作りにおいて重要な情報となりうる。また、最近注目されている浮き趾現象を分析したが、圧倒的に第5趾に発生が多く、小学校1年生から6年生までの間に学年間の差はないことから、成長との関係は乏しい可能性が考えられた。
 小児の体型の成長変化についてDXA法を用いて重量分布を指標に分析を行った。体重に対する頭部の重量割合は6歳児で16〜17%から12歳児で10%前後まで減少する。ランドセルは入学時から卒業までの使用を前提として企画されるが、身体の重量分布が6年間に変化することから、ランドセルがどのような位置に背負われるのが姿勢の安定に最も良いか、ベルトの長さをどのように設定すべきかを考える上で参考になることが期待される。
 その他、成人を対象に歩行時の圧力分布、中足骨頭の位置変化を測定した。足の形態により圧分布や中足骨頭の位置変化が異なることが明らかになった。足の形態により必要とされるインソールの形状に違いが生じると考えられた。
2008年度
研究報告2008年度は3つの研究を行った。以下、その研究成果について列挙する。
1.Power Plateが疲労回復過程に及ぼす影響
 Whole Body Vibration(WBV)が下肢の筋疲労回復過程に及ぼす影響を検討した。
?健常成人男性では、運動課題後、硬化した筋硬度は振動刺激により軟化する傾向がみられた。酸素飽和度は振動刺激を加えた試技において振動刺激直後に顕著な増加がみられた。しかし、血中乳酸値の回復過程においては有意な差異は認められなかった。
?サッカー選手では、運動後に振動刺激を加えることで筋の柔軟性が向上することが確認された。また、アンケートにより主観的に疲労が減少したと感じる選手が多かった。以上より、振動刺激は筋疲労回復・疲労物質除去を促進する可能性があることが示唆された。

2.Power Plateによる振動刺激が浮腫発症例に及ぼす影響
 浮腫発症者である成人女性の下腿にPower Plateによる振動刺激を加えその影響を検討した。その結果、振動刺激を加えた場合には下肢生体電気インピーダンス値の上昇の割合が大きかった。本結果は下腿の水分量が減少したことを示し、振動刺激は簡便に浮腫を改善する効果があると示唆された。
2007年度
研究報告2007年度は二つの研究を行った。以下その研究成果について列挙する。
1.Power plateの基礎的研究と臨床応用
Whole Body Vibration(WHV)トレーニングが筋活動に及ぼす筋電図学的検討を行った。その結果WBVトレーニング時の骨格筋活動は通常のトレーニングに比べ有意に増大することが確認された。また振動刺激による筋活動量増大は随意性筋収縮を伴わせることで得られ、さらに筋収縮レベルに応じた至適振動周波数が存在する可能性が示唆された。
臨床応用としてWHVトレーニングを行うことで生活習慣病予防の効果を検討した。3ヶ月間に渡る継続的使用により体力テスト、筋断面積ともに増加傾向を示し、WBVトレーニングにより、筋力が向上したことが示唆された。また、低強度・短時間でのトレーニングをすることで筋力・柔軟性は向上可能であることが実証された。
2.靴と足の計測について
 幼稚園児、小学校児童の足の状態に関する計測を行った。今年度は特に接地状態の異常に関する検討を行い、足趾の接地していない浮き趾の発生を調べた。幼稚園児104名のうち、全部の足趾が接地している児は12.5%にすぎず、片足に1趾もしくは複数趾で浮き趾が見られる児が33.6%、両足第5趾が浮き趾である児が25%となった。浮き趾は足趾により地面を的確に捉え蹴り出す能力の低下に関係すると考えられる。スポーツ選手の足部形態についての調査では左右非対称な動作のスポーツを行う選手では足部形態に明らかな左右差があることが示された。競技専用のシューズの作成に重要な知見となると考えられる。

所長

福林 徹[ふくばやし とおる](スポーツ科学学術院教授)

メンバー

研究所員
福林 徹(スポーツ科学学術院教授)
坂本 静男(スポーツ科学学術院教授)
赤間 高雄(スポーツ科学学術院教授)
鳥居 俊(スポーツ科学学術院准教授)
柳澤 修(スポーツ科学学術院助教)

招聘研究員
志岐 幸子(感性ラボ主宰、武庫川女子大学共通教育部(健康・スポーツ科学)非常勤講師)

連絡先

スポーツ科学学術院福林研究室
E-mail:[email protected]

※書籍に関するお問い合わせ先
[email protected]

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/inst/cro/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる