医療・福祉の質の向上・保持を目的として、消費者とサービス提供者の双方に対する、仲介・調整・支援するためのシステムや方法論について、下記のテーマおよび領域に関する学際的研究および教育的活動の推進と社会的システム構築の支援を目的とする
近年の医療技術の急速な進歩に対して、医療行為を安全に遂行するための組織力や医療職の対話力不足が危惧されている状況であるが、医療界内部の改善に向けた取り組みだけでなくそれと呼応した医療界外部からの対応システムについても研究開発が求められている。本研究所の目的は、このようなシステム的な課題を解決するために、患者や家族と医療現場との間を仲介・調整するための第三者的立場のプロフェッショナルを導入し、患者や家族の発言力を相対的に増大させ、医療現場での対話を促進することにある。このために、具体的な対話促進ツールとして、医療現場における医療者と消費者の対話促進のための電子認証ツール・システムの開発、あるいはナビゲーションシステムの地域展開による医療消費者の決断・行動支援の教育的資源や人材開発、さらに医療消費者が利用しやすい媒体による適切な医療・健康情報の発信といった研究目標を掲げる。また、これらの研究活動は、医療消費者と医療組織の対話型システムを地域モデルとして立ち上げ運用することで、医療社会への信頼感醸成の仕組みとしての有効性を実証することを最終的目標とする。
※臨床死生学研究所
2011年10月01日〜2016年09月30日までの活動に関してはこちら
http://www.kikou.waseda.ac.jp/WSD322_open.php?KenkyujoId=5X&kbn=0&KikoId=01
小野 充一[おの みちかず](人間科学学術院教授)
研究所員
小野 充一(人間科学学術院教授)
植村 尚史(人間科学学術院教授)
河手 典彦(人間科学学術院教授)
加瀬 裕子(人間科学学術院教授)
扇原 淳(人間科学学術院准教授)
医療ナビゲーション研究所
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