ユビキタス環境情報システム研究所【活動終了】
Ubiquitous Environmental Information System Research Laboratory
【終了】2006~2010年度
研究テーマ
いつでもどこからでも景観などの環境情報を取得して、それをシステムに反映させて、お互いに遠隔地にいる関係者が共同で設計を行う仕組みについて実証的な研究を行う。
研究概要
街並みや公園などの景観設計や建造物や店舗の設計などいわゆる環境や環境に関連する対象物の設計に資する情報を、携帯端末などを使って取得してそれをセンターのデータベースに反映させ、インターネットで接続された関係者がアバターとして一堂に会して共同で設計作業ができるプラットフォーム(ソフトウエア)を構築し景観設計などに適用してその有効性を検証するとともにその成果を広く社会に提供することを目的としている。
研究報告
2010年度
研究報告今年度は研究所最終年度ということでこれまでの研究の取りまとめと報告書のとりまとめを行った。取りまとめた項目は以下の通りである。
ユビキタス環境情報システムのプラットフォームとなるハイパーリアリテイ・プラットフォームのソフトウエアの最終バージョンの仕上げとマニュアルの整備を行い、「ハイパーリアリテイ・プラットフォーム操作法」として取りまとめた。このプログラムを利用して町づくりや街路設計などの環境情報を容易に作成できることが確認できた。またこの研究を集大成してNew Era of Information Society(A4で106ページ、図面15枚)の文献にとりまとめた。これはこの研究で行った成果が世の中に普及していけばどのような社会になるかという視点でまとまたものである。プラットフォームについては町つくりや街路設計や教育の応用に活用されている。またこの研究でコミュニケーションの視点から「新時代のコミュニケーション学」として出版を行ったことは2009年度に方向済みである。このように成果がえられ研究所の目的は達成されたものと考えている。研究員をはじめ研究機構の関係各位、協力していただいた関連企業の関係各位に深甚の謝意を表するものである。
2009年度
研究報告2008年度に引き続き研究所の設立趣旨にそって研究を行った。今年度は2008年度に試作したユビキタス環境情報システムのプラットフォームを利用して実際に町づくり支援や街路設計などに適用して、その有効性を確かめた。町づくりや街路設計に関わる関係者がインターネットを接続して、アバターとして一堂に会して、建物の大きさを変えたり、位置を通りから離してみたり、近づけたりしてその様子を確かめ、意見を交換し合うことができた。お互いに離れた場所にいる関係者が一か所に集まることなく共同作業ができることも確認できた。その成果としてハイパーリアリテイ(ソフトウエア製品)のマニュアル改版(商品名:仮想空間共有フレームワーク)に取りまとめた。
2008年度
研究報告2007年度に引き続きユビキタス環境情報システム研究の視点から必要な研究を行った。
具体的にはシステムの基礎となるポータブルな3次元表示システムの開発を行い、実験に利用できるようにした。またインターネットで利用できる共同利用型の3次元コンテンツの表示・操作システムを開発して、種々の応用に適用できる見通しが得られた。遠隔教育システムへの適用実験を行い、有効性を検証した。これらの成果を学会研究会に報告するとともに書籍「情報新時代のコミュニケーション学」(北大路書房)として出版した。
所長
寺島 信義[てらしま のぶよし](理工学術院教授)
メンバー
研究員
寺島 信義(理工学術院教授)
研究所員
寺島 信義(理工学術院教授)
研究員
山崎 芳男(理工学術院教授)
研究所員
山崎 芳男(理工学術院教授)
研究員
大谷 淳(理工学術院教授)
研究所員
大谷 淳(理工学術院教授)
研究員
河合 素直(理工学術院教授)
研究所員
河合 素直(理工学術院教授)
客員研究員
平田 克二(?早稲田環境情報可視化研究所代表取締役)
永井 祐二(?早稲田総研研究事業部次長・主任研究員)