Comprehensive Research Organization早稲田大学 総合研究機構

その他

国際戦略研究所【第Ⅱ期】【活動終了】
Waseda Institute of International Strategy

【終了】2010~2014年度
2015年4月から地域・地域間研究機構に移管

研究テーマ

本研究所はグローバル化が進行する国際政治経済体系を踏まえ、日本のあるべき進路・戦略について研究し、アジア太平洋地域を中心とする日本の対外戦略のグランド・デザインを提案し、内外に情報発信を行うことを目的とする。研究重点地域は、朝鮮半島、中国、東南アジア、欧州、アフリカ、米国とする。

分野:地域社会

研究概要

本研究所はグローバル化が進行する国際政治経済体系を踏まえ、日本のあるべき進路・戦略について研究し、アジア太平洋地域を中心とする日本の対外戦略のグランド・デザインを提案し、内外に情報発信を行うことを目的とする。研究重点地域は、朝鮮半島、中国、東南アジア、欧州、アフリカ、米国とする。
具体的には、実現可能な政策を実践的に研究したり、ポリシー・オリエンテッドな研究を行ったりしつつ、効果的な政策提言を行っていく。そのため、本学教員と内外の研究者・実務家との間で各種研究会を不定期的に開催し、密度の高い意見交換を行っていく。研究成果は、ホームページやワーキング・ペーパーなどの媒体を通じて公表するほか、研究テーマに応じて、官公庁政策実務者、在京外交団、財界関係者、マスコミ、学生・一般を対象とした各種講演会・国際シンポジウム、ワークショップなどを開催し、国内外に広く情報発信を行う。今後は、民主党政権の外交政策も検証していく。
また、可能な範囲内で、アジア太平洋研究科、社会科学部、国際教養学部等に学内に正規科目或いは講座を開設し、官公庁、シンクタンク、国際機関やジャーナリズム等を目指す学生に対する人材育成のためのカリキュラムを開発する。

研究報告

【2014年度】
2014年度も、2005年度より継続して行っている早稲田大学エクステンションセンターとの秋学期における提携科目、早稲田大学国際戦略研究所としてのオムニバス講義(『日本の国際戦略を考える』(10コマ)を開講した。また2014年度も、所長の片岡貞治は、『国際問題と日本』という講義(秋10コマ)と『国際社会と日本』(冬4コマ)を前年度より継続して開講した。
また、外務省総合政策局政策企画室よりより『国際的なルールに関する新興国の認識と行動様式』に関する調査・研究及び発信業務委託に関する企画競争を受託した。同受託研究の枠組みで、2015年2月2日にシンポジウムを小野講堂で開催した。
本研究調査においては、新興国の台頭により、西欧社会が時間をかけて作り上げてきた国際規範が、変容してきているとの認識の下、各新興国の国際社会のルールに対する認識と各行動様式を歴史的に分析し、現在の状況と未来の展望を踏まえたうえで、日本がこうした諸国とどのように関わっていくのかという課題について、また、いかにして日本が外交によって自らに好ましい国際秩序創設の道を切り拓いていくかという観点から、日本が選択すべき方向性と具体的な処方箋をも明らかにしようとした。佐賀県庁からの「グローバル佐賀推進会議」(国際戦略アドバイザー)の受託も2013年度に継続して受け、政策提言を行った。
他方で、所長の片岡教授は、国際戦略研究所の所長として、各地で講演会を行った。2014年8月に台湾の国民党系のシンクタンクProspect Foundation主催のシンポジウム「2014年東海和平論壇」(2014 East China Sea Peace Forum)において「尖閣と日本の安全保障政策」と題した講演会を行った。新潟県十日町市の「松代塾」において、「比較憲法」(米国、イギリス、フランス、ドイツ、中国、日本の憲法)と題したオムニバス講義を2014年4月から2015年1月まで6回行った。また、2015年7月公開の東宝映画「HERO」の国際関係部門の監修も行った。
大門毅教授は、財務省主催の中央アジアに関する経済・ビジネスフォーラムの講師を務め、オムニバスの講演会を行った。また、財務省所管の財務総合政策研究所国際交流室主催の講演会の講師も行った。
上杉勇司教授は、外務省や防衛省統合幕僚学校国際平和協力センターの委託を受け、「平和構築」や「民軍連携」に関する講演会を合計で10回行った。主たる聴衆は大学研究者、現役官僚(外務省、防衛省、内閣府)や現役自衛官などである。
今年度も、国際戦略研究所主催で多種多様な講演会を早稲田大学で行った。
(1)2014年7月2日
講師:チャールズ・ムリガンデ駐日ルワンダ大使
タイトル:「The 1994 genocide in Rwanda: Examining the
response of the International Community」(ルワンダ虐殺20周年イベント)
(2)7月9日
講師:外務省欧州局原圭一政策課長講演会
演題:「日・EU関係」
(3)12月3日
ネルソン・マンデラ追悼イベント講演会
講師:モハウ・ペコ駐日南アフリカ共和国大使
演題:”The role of Government towards its citizens/ What constitutes citizenship?”
(4)1月14日
講師:ソフィア・ナンコンベ駐日ナミビア共和国大使
演題:”Namibia’s political and economic challenges”
(5)2月2日
演題:「日本の国際戦略と新興国の行動様式」
主な講師:田母神俊雄、山内昌之、本村凌二
(6)2月4日
講師:サミール・アラール駐日モロッコ王国大使
演題:”TICAD Process and Recent developments in the Arab world”

【2013年度】
2013年度も、2005年度より継続して行っている早稲田大学エクステンションセンターとの秋学期における提携科目、早稲田大学国際戦略研究所としてのオムニバス講義(『日本の国際戦略を考える』(10コマ)、当該PDF・97ページ)を開講した。また2013年度も、所長の片岡貞治は、『国際問題と日本』という講義(秋10コマ)、(当該PDF・95ページ)、と『国際社会と日本』(冬4コマ)を前年度より継続して開講した。
他方で、所長の片岡教授は、国際戦略研究所の所長として、各地で講演会を行った。2013年10月に台湾の民進党系の政策集団「国際海洋和平永続フォーラム」において「尖閣と日本」と題した講演会を行った。更に2013年10月西村あさひ弁護士事務所において「日本とアフリカ」に関する講演会を行った。6月に行われたTICADVの関連でアフリカを所掌とする片岡は多くのメディア(NHK、朝日新聞、共同通信、Le Monde、TV5、南アフリカ公共放送など)より取材を受けた。
研究員の大門教授はJICAにおいて、「途上国開発事業における効率性:ナミビアにおける取り組み」公共財政管理シンポジウムで講演を行った。同様に、上杉教授は、JICA委託「バンサモロ包括的能力向上プロジェクト」の一環として、2013-14年には、フィリピンで独立警察委員会の日本政府代表委員を務めた。
今年度は、国際戦略研究所主催で多種多様な講演会を早稲田大学で行った。
(1)7月3日(水)
講師:羽生善治三冠講演会
演題:「将棋における戦略論」
司会:片岡貞治(以下省略)
概要:会場のキャパを優に超える500人近くが参加。会場は超満員で立錐の余地もなく、参加を諦めた人が多く出た程であった。なお同講演会には、世界的ヴァイオリニストの川畠成道氏も出席した。
(2)7月17日(水)
講師:アレクサンダー・マクラコラン駐日EU代表部政治経済部長・公使参事官
演題:”EU’s Foreign and Security Policy in the 21st century”
(3)7月17日(水)
講師:Mr. Stefan Staehle駐日ドイツ大使館一等書記官
演題:窶廨ermany in Europe: Beyond the Euro Crisis窶
(4)8月31日(土)
「イラクにおける人道復興支援と政府開発援助への接近化」
司会:片岡貞治・大門毅
講演者:防衛省統合幕僚学校国際協力センター関係者数名

【2012年度】
2012年度も、2005年度より継続して行っている早稲田大学エクステンションセンターとの秋学期における提携科目、早稲田大学国際戦略研究所としてのオムニバス講義(『日本の国際戦略を考える』(10コマ)を開講した。また2012年度も、所長の片岡貞治は、『国際問題と日本』という講義を前年度より継続して開講した。更に、新潟県十日町市の松代でにおける早稲田大学松代塾で、一年を通じて計6回に亘り、「国際問題と日本」と題した講演会を開催した。
外務省との関係では、2013年6月に行われるTICADVへの政策提言を行い、3月28日に松山外務副大臣に提出した(http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/page4_000014.html)。
独立行政法人国際協力機構(JICA)よりは、平成24年度案件別(パキスタンとアルジェリア)事後評価業務を受託する。DAC評価5項目(妥当性、効率性、有効性、インパクト、持続性)による評価を行うものであった。
国名スキーム案件名
1.パキスタン円借全国排水路整備事業
2.アルジェリア円借教育セクター震災復興事業
なお、「アルジェリア事業」は、特に震災被害が甚大であった対象県において、震災発生後アルジェリア政府が策定した震災復興計画に基づき学校施設の再建を行ったものである。震災復興という性格上、通常の資金協力事業とは異なり、計画時のニーズ把握の困難さ、実施期間中のニーズの変化や新たなニーズへの対応といった事態が想定されるところ、教育セクターにおける本事業を題材として震災復興計画策定時から事業実施後までの以下のような情報を収集・整理することで、今後の同種事業の計画・実施に際しての教訓の導出を試みる。
他方で、所長の片岡貞治は、国際戦略研究所の所長として、各地で講演会を行った。2013年2月にUSJI(於:ワシントンDC)で「安部政権の外交安全保障の課題」と題した講演会で行った。更に2013年3月外務省文化戦略課の委託で、パブリック・ディプロマシーの観点から、「外務省講師派遣」の一環として、インドネシア、マレーシア、シンガポールにおいて、「TICADVとアフリカ・ビジネス」と題した講演会を行っている。
早稲田大学国際戦略研究所主催で下記の通りの講演会を開催した。
(1)トーゴ
2012年5月には、駐日ボジョナ・トーゴ臨時代理大使をお招きして、「トーゴ独立50年と現状」と題した講演会を開催した。
(2)フランス
2012年6月には、駐日マセ大使を本学にお招きして、「グローバリゼーションにおけるフランスと日本 ~ オランド大統領の外交政策・EUと日本」と題した講演会を行った。http://www.euij-waseda.jp/whatsnew/2012613.html7月には在京フランス大使館ブリウ・モンフォール財務参事官をお招きして「ユーロ危機」に関する講演会を行った。
(3)エチオピア
11月には、駐日マルコス・エチオピア大使講演会をお招きして、「開発国家理論とハイレ・マリアムのエチオピア」と題した講演会を開催した。
(4)ブルキナ・ファソ
2013年1月、駐日ウビダ・ブルキナ・ファソ大使をお招きして、「ブルキナ・ファソの開発課題と外交イニシアティブ」と題した講演会を開催した。
出版物としては、堀内伸介(元国際戦略研究所客員研究員)・片岡貞治『アフリカの姿』(エコハ出版)が出版された。

【2011年度】
2011年度も、2005年度より継続して行っている早稲田大学エクステンションセンターとの秋学期における提携科目、早稲田大学国際戦略研究所としてのオムニバス講義(『日本の国際戦略を考える』(10コマ)を開講した。また2011年度より、所長の片岡貞治は、『国際問題と日本』という講義を開講した。
また、外務省国総合外交政策局政策企画室より委託調査(平成23年度『東日本大震災後の日本外交の方向性』)(http://www.waseda.jp/jp/news12/120404_kataoka.html)を獲得し、3.11東日本大震災が、政治・経済・外交分野において日本に如何なる影響を与えたのか、また、国際社会に与える実質的な影響はどのようなものであるかを様々な角度から分析し、震災の対外関係へのマイナス影響を最小限に抑えるために、また、中期的に、日本が国際社会において影響力・競争力を維持・強化するためにいかなる外交政策を展開するべきかについて検討を行った。その上で、震災後の日本外交の方向性、日本の国際戦略、グランド・デザインを導き出し、政策提言を行った。
更に、独立行政法人国際協力機構(JICA)よりもODA事後評価の委託調査(平成23年度案件別事後評価パッケージIII-3 ベトナム国・グルジア国・ケニア国)を獲得した。同調査は、ケニア・ソンドゥ・ミリウ水力発電所、グルジア・電力リハビリ事業、ベトナム・環境管理体制構築支援などの円借案件の評価であり、それぞれ評価の観点・手法・アプローチが若干異なる困難なものであったが、その相違点を明らかにしつつ評価を行った。事後評価では、まず目標としている指標の達成度を確認した上で、その「妥当性」「有効性」「効率性」について案件ごとに検証した。同時に、協力終了後、一定期間を経てからその効果の発現が期待される「インパクト」と、協力終了後、効果が持続的に発現されているかをみる「持続性」の評価項目についても評価調査を実施し、総合的に評価した。
他方で、所長の片岡貞治は、国際戦略研究所の所長として、各地で講演会を行った。2011年には、外務省広報文化交流部総合計画課の依頼で、パブリック・ディプロマシーの観点から、外務省講師派遣として、カメルーン、マリ、ルワンダにおいて、「日本の対アフリカ政策と紛争予防」と題した講演会を行っている。2012年2月は、片岡貞治は、JICA研究所主催のシンポジウム「Addressing Local Conflicts Before They Turn Global:紛争の拡大を未然に防ぐ対応を目指して」に所長の肩書きでパネリストとして出席している。 2012年3月には、南アフリカ政府の招待で、南アフリカ外務省において「日本の対アフリカ政策と日・南アフリカ関係」をそれぞれ行った。
また、5月には、公式訪問中のフランス上院外務国防委員会代表団(団長:Mr. Josselin de Rohan 、委員:Mrs. Dominique VOYNET, Mr. Xavier PINTAT)を本学にお招きして、「フランスの中東・アフリカ政策」と題した講演会を行った。2012年2月には、国際戦略研究所は、外務省賓客として訪日したセジベラEAC(東アフリカ共同体)事務局長(閣僚レベル)をお招きして、「アフリカ地域統合におけるEACの役割」と題した講演会(司会:片岡貞治)を国連大学で開催した(駐日外交団や政府関係者を含め100人以上が出席)。

【2010年度】
2010年度も、2005年度より継続して行っている早稲田大学エクステンションセンターとの秋学期における提携科目、早稲田大学国際戦略研究所としてのオムニバス講義(『日本の国際戦略を考える』(10コマ)を開講した。
また、外務省国際協力局評価室の委託調査(平成22年度ODA評価『「平和構築のための支援の評価』)を獲得し、平和構築に係る日本政府の取り組みについて、大所高所の政策的な見地から、国及びスキーム横断的に総括的な評価を行いつつ、教訓・提言を得ると共に、今後の政策立案・策定に生かすことを目的した研究・調査を行い、政策提言的な報告書を認めた。
更に、独立行政法人国際協力機構(JICA)よりもODA事後評価の委託調査(平成22年度案件別事後評価:パッケージIII-3 モーリシャス国・タンザニア国)を獲得した。同調査は、技術協力事業(タンザニア)、有償資金協力事業(モーリシャス)、無償資金協力事業(タンザニア)、というスキームの異なる案件の評価であり、それぞれ評価の観点・手法・アプローチが若干異なる困難なものであったが、その相違点を明らかにしつつ評価を行った。
他方で、所長の片岡貞治は、国際戦略研究所の所長として、各地で講演会を行った。1月は、ジブチ政府の招待により、ジブチ大学において「日本の対アフリカ政策とジブチ」(日本の大学教員としてジブチの大学で講演会を行うのはジブチ史上初めての出来事であった。)、5月は防衛大学において「アフリカ戦略と日本」、6月にはブルキナ・ファソ政府より招待され、ワガドゥグ大学において「日本の対アフリカ政策とブルキナ・ファソ」、2011年3月には、南アフリカ政府の招待で、南アフリカ外務省において「日本の対アフリカ政策と日・南アフリカ関係」をそれぞれ行った。
また、4月には、国際戦略研究所研究員である岡澤教授主催の下、小渕優子議員に対する研究会を開催、またアジア研究機構主催の「東アジア共同体と朝鮮問題」(国際戦略研究所研究員である重村教授がコーディネーター)においては、「EUと東アジア統合の比較」に関するスピーチを行った。
10月には、国際戦略研究所は、外務省賓客として訪日したマーリムIGAD(政府間開発機構)(ジブチにある東部アフリカ諸国のサブ・リージョナル機構)事務局長(閣僚レベル)をお招きして、「ソマリア情勢、海賊問題、アフリカの角におけるIGADの役割」と題した講演会(司会:片岡貞治)を早稲田大学で開催した(駐日外交団や政府関係者を含め250人以上が出席)。2011年2月には、国際戦略研究所は、国連大学、在日フランス大使館との共催で、訪日したドゥスト・ブラジUNITAID代表(元フランス外相)による「UNITAIDの役割と革新的資金調達メカニズム」に関する講演会(司会兼コメント:片岡貞治)を国連大学で開催した(駐日外交団や政府関係者を含め200人以上が出席)。

所長

片岡 貞治[かたおか さだはる](国際学術院教授)

メンバー

【研究所員】
片岡 貞治(国際学術院教授)
江上 能義(政治経済学術院教授)
岡澤 憲芙(社会科学総合学術院教授)
勝間 靖(国際学術院教授)
重村 智計(国際学術院教授)
大門 毅(国際学術院教授)
上杉 勇司(国際学術院教授)

連絡先

国際学術院 片岡 貞治研究室
E-mail:[email protected]

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