1.e-learningの効果的なコンテンツ制作の手法 2.テストの理論研究 3.ディベロップメント教育の教材研究
e-learningを核とした遠隔教育の効果的な手法とその達成度を測るテストとしてのCBT(Computer Based Testing)システムを開発・研究する。e-learningはコンピュータシステムの開発とコンテンツ制作がうまく噛み合わなければ、効果的な教育は実現できないが、現状では、どちらかと言うと、コンピュータシステムの開発に重きがおかれ、コンテンツ制作の研究はおろそかになっていると思われる。そこで、各教育機関で必要性が叫ばれているディベロップメント教育(リメディアル教育)に焦点をあて、効果的なコンテンツ制作の手法を研究する。そして、(財)日本漢字能力検定協会が独自に開発したIRT(項目応答理論)テスト分析ツールおよびCBTシステムを活用した達成度評価テストを作成し、学習者の効果測定およびシステム評価を実施する。
2007年度
研究報告CAT(Computer Adaptive Test)システムの開発
テスト分析システム(iTEMS)とダウンロード型のCBTシステムを
連動させたCATシステムを開発すべく、実験を重ねた。
CATシステムで出される受検者の能力値θ(シータ)を正確に推定するため、客員研究員が所属する日本漢字能力検定協会が、社会人向けに開発した「ビジネス漢検」を本学の学生500名に受検してもらい、データの収集を行った。
そこで得た解答データを基に、CATのシミュレーションを行い、能力値θ(シータ)の推定精度を高める研究を行なった。
2008年度においては、ビジネスに関する漢字・日本語テストの運用に向けてシステムを改良し、2009年のリリースを目指す。
2006年度
研究報告CBTシステム:ダウンロード型のCBTシステムの開発
・ASPにより、実際に運用できるシステムが完成した。多肢選択式解答のみならず、入力問題などにも対応できる多様性のあるシステムである。コンピュータの試験という特殊な環境で公平性を高めるため、試験中は、試験に必要なキー以外は操作不能にしたり、漢字等の変換をできなくしたりなど、他に類のないCBTシステムが完成した。
また、通常のCBTとは違い、サーバーとの接続は試験開始時と終了時のみで、通信帯域を気にせず多数が同時に受検できるのも特長である。
テスト分析システム(iTEMS)の開発
・項目応答理論(IRT)によるItemのカリブレート分析(パラメーター分析)、テスト分析、受検者θ(シータ)分析ができる Webシステム(iTEMS)は、ほぼ完成した。
MNCが実施する学生向けのテストにおいて、その分析を実験的に行った。
2007年度は、社会人向けに日本漢字能力検定協会が開発した「ビジネス漢検」を題材に、iTEMSシステムとCBTシステムを連動させたCATを完成させる予定である。
また、アカデミックリテラシーの一環として、日本語テストに関するCBTシステムの開発を検討する。
2005年度
研究報告10月
・研究所開設
通年
・e-learningを核とした遠隔教育の効果的な手法とその達成度を測るテストとしてのCBT(Computer Based Testing)システムを開発・研究を実施。
・テスト理論:項目応答理論(IRT)によるItemのカリブレート分析(パラメーター分析)、テスト分析、受検者θ(シータ)分析ができる Webシステム作成中。
・CBTシステム:ダウンロード型のCBTシステムを開発。
・ItemsシステムとCBTシステムを連動させることにより、ネットトラフィックを抑えた、ダウンロード型CATシステムを完成させる予定。
楠元 範明[くすもと のりあき](教育・総合科学学術院教授)
研究員
楠元 範明(教育・総合科学学術院教授)
研究所員
楠元 範明(教育・総合科学学術院教授)
研究員
瀧澤 武信(政治経済学術院教授)
研究所員
瀧澤 武信(政治経済学術院教授)
研究員
中野 美知子(教育・総合科学学術院教授)
研究所員
中野 美知子(教育・総合科学学術院教授)
研究員
筧 捷彦(理工学術院教授)
研究所員
筧 捷彦(理工学術院教授)
客員研究員
山崎 信夫((財)日本漢字能力検定協会研究部生涯学習課課長)
伊藤 健一郎((財)日本漢字能力検定協会開発部)
佐竹 秀雄(武庫川女子大学言語文化研究所所長)
高田牧舎5F DCC(デジタルキャンパスコンソーシアム)